上半期BEST 2013

‐‐‐ 2013年上半期BEST ALBUMS 12 ‐‐‐

2013年1月1日~2013年6月30日までに発表された作品の中で、個人的に気に入った作品を12枚選出しています(順不当)。【アーティスト / 作品名】の部分をクリックするとyoutubeや他の試聴できるサイトに飛びます。

天庭(初回生産限定盤)(DVD付)

あさき / 天庭

周りがやたらと褒めてるなあと思って聴いてみたら、これがクリティカル・ヒット。京都の V系メタラー/ビーマニ職人の7年半ぶりとなる2ndですが、古き良き90年代のヴィジュアル系の薫り/要素をふんだんに持ち込みつつ、和を重んじたプログレ・メタルとして強烈な音楽を鳴らしています。作り手の信念を隅々にまで感じさせる15曲75分の超大作、かなりの衝撃を受けました。

Best Track #2. 天庭

Vertikal

Cult Of Luns / Vertical

ISIS亡きポストメタル界を支える、北欧ポストメタルの雄の5年ぶりの新作。ってか98年から活動していてそこそこベテランなんですが、どうしてこうも知名度的に差が・・・。というのは置いといて、本作は、フリッツ・ラング監督による1927年公開の映画『メトロポリス』を題材にSFチックなシンセの活躍や幽玄なアンビエント等で、ジャンルの拡大すら狙った秀作に仕上がっています。

Best Track #9 In Awe Of

Sunbather

Deafheaven / Sunbather

昨年のleave them all behindで初来日も果たしたDeathwishの刺客の2ndフルアルバム。Pitchforkで8.9のBNMを獲得したことで、様々な衝撃を与えている本作ですが、”激情ハードコア+シューゲイズ・ブラック”を軸とした構成をより陽性に傾けた作風で、強力です。特に、苛烈なブラックメタルからEITSばりの多幸感で包み込む#7が凄まじい。

Best Track #7 The Pecan Tree

Monuments, Monoliths

Huldra / Monuments, Monoliths

ソルトレイクシティから出てきた、もろISIS系統のポストメタル新鋭の1stフルアルバム。「僕等はISISが大好きなんです」と言わんばかりのモロっぷりはアレですが、静と動の落差を生かしたドラマティックなポストメタルをこうも実直に叩きつけられれば、惹かれちゃいますよね(笑)。それ以上の発展性は今のところ見えなくとも、耽美系ポストメタル一大絵巻として、本作は結構聴きました。

Best Track #11.The City In The Sky

sakanaction (初回生産限定盤CD+DVD)

サカナクション / sakanaction

作品を出すごとに生音と電子音の融合が洗練されていってるわけですが、本作でもダンスミュージックとの接近を進め、あのAOKI takamasa氏をも召喚して緻密に音楽の可能性を広げている。非常に落ち着いた美しいサウンド・デザインが見事であり、抑制されたトーンで描く内省的な世界観には強く惹かれます。といっても好きなのは#3「ミュージック」や#8「Aoi」といった曲ではありますが(苦笑)。

Best Track #3 ミュージック

Distance Is So Big

Lemuria / The Distance Is So Big

DISK UNIONへ行った時にえらく推していたので買ってみたら、これがかなり良かった。前作に引き続いて、J.Robbinsがプロデュースを務めているみたいですが、のどかで郷愁を誘う様なインディ・ロックから、Jawbreaker系のエモ・パンクっぽい熱情が迸ったりもしてて、じっくりと向き合えます。透明感のある女性ヴォーカルと男性ヴォーカルの掛け合いもグッド。そして、何よりもこの素朴さと切なさがツボです。

Best Track #2 Brilliant Dancer

Pelagial

The Ocean / Pelagial

新世代ポストメタル最右翼バンドの6枚目。ミックス/マスタリングにJens Bogrenを起用し、自らの冠名「深海」と向き合った決意の作品であります。曲名はそのまま海の深度を表しており、【アルバムが進行していく = 海の深くに潜行していくこと】を意味し、重々しくもインテリジェンスなメタル・サウンドを轟かせている。”深海の底で見る奇跡”。

Best Track #2 Mesopelagic: The Uncanny

喝采と激情のグロリア

摩天楼オペラ / 喝采と激情のグロリア

1stアルバムも良かったけど、この2ndはそれをさらに上回ってきましたね。V系シンフォニック・メタルとしての正統進化を果たし、可憐なメロディとアグレッションの落差がさらに引き立った内容。狙い過ぎな部分もあるっちゃあるけど、そういった大胆なフックも結構好み。Versailles亡きあとをしっかりと守り、自らの地位を揺るぎないものとする1枚。

Best Track #12 喝采と激情のグロリア

Palms

Palms / Palms

別にDeftonesは好きでもなんでもないんですが、これはスゲー良かった。「チノ + アイシス」以外の何物でもないのかもしれないが、もろアイシスな特有の美しさと揺らぎを持った豊穣なサウンドがバックを支えるだけで、わたくしにはそれで十分です。さらには、訴えかけてくるような熱いエモーションを前面に押し出すことはせずとも、浮遊するチノの歌声が楽曲にロマンを添える。わたくしにはそれで十分です。

Best Track #1 Future Warrior

Scorn

Primitive Man / Scorn

極悪なバンドがまたひとつ。ジャケット通りに銃弾で頭がい骨を撃ち抜こうとせんこの殺気と恐怖感に震えてしまう、激スラッジ・バンドの1st。近いところでいえば、Thouのような危険極まりない重音をひたすらぶちまけてくるんで、鼓膜は圧死します。澄み切った空気や川といった自然は一瞬で崩壊。光などどこにもない脅威のスラッジ・サウンドで、Church Of Misery聴く人はチェックすべきかと思います。

Best Track #1 Scorn.

turnaround

東京酒吐座 / Turnaround

こじらせたシューゲイザー愛と共に本作も参ります。今回は、女性Vo脱退の余波を受けての多彩なゲスト・ヴォーカル陣が華を添え、さらにはcali≠gariの石井氏と青氏、ムックのミヤ氏、BorisのAtsuo氏なども参加。叙情的な轟音ポストロック~シューゲイザーを軸に据えながらもエレクトロ~NW方面にまで磁場を広げた秀作であります。特に#1から#2の流れが素晴らしい。

Best Track #2 Tasogare Perspective

Silver Tongue

Light Bearer / Silver Tongue

堕天使ルシファーの物語を深遠な音楽で描く、第2章『Silver Tongue(雄弁や説得といった意)』。NeurosisやIsisの重厚さと芸術性、そこにSigur Rosの繊細な美と色彩の合流し、奈落の底から天上界までもを奏でる音楽は、前作『Lapsus』でド級の衝撃を与えた。そして、本作ではこれまで以上にメロディが温かさや優しさを帯びており、長い時間をかけて漆黒の闇から希望に満ちた光へと向かっていく、全6曲約79分は圧巻である。音楽とアートと哲学の共鳴が生み出す大きな感動は、彼等だからこそだ。

Best Track #1 Beautiful Is This Burden

次点でこの辺りをあげておきます。

・きのこ帝国 / eureka
・TTNG(This Town Needs Guns) / 13.0.0.0.0
・James Blake / Overgrown
・coldrain / THE REVELATION

今年はライヴの方で費用がかさんでいるので、音源をあまり購入できていない。マイブラ、シガー・ロス、フォールズ等は未だに買ってないし(他、インディ・ロック関連はDeerhunterぐらいしかチェックできてない)、Church of Miseryもまだ買ってないぐらい・・・。という感じなので、今年上半期は例年になく少ない中から選んでおります。


‐‐‐ 2013年上半期BEST SONG10 ‐‐‐

今年になって発表された楽曲から10曲を選出。今回は上記のベストアルバムと被らないように選出。【アーティスト / 曲名】の部分をクリックするとyoutubeや他の試聴できるサイトに飛びます。

harunohi

cali≠gari / 春の日

珍しい桜色のラヴ・ソングだけども、アコースティックなサウンドと流麗な電子音の彩りがホロっときます。既に入手困難になっているのが非常にもったいないと感じる名曲です。

THE UNRAVELING(初回生産限定盤)(DVD付)

DIR EN GREY / かすみ(New Version)

10年前とあんま変わってねえじゃねえかという意見が大半かと思いますが、歌メロとギターがより引き立つ構成で良くなった、彼等らしい和ものヘヴィロック。

Overgrown

James Blake / Retrograde

ジェイムス・ブレイクのネクストを示す1曲。序盤はかなり地味だけど、後半にかけて光彩が広がっていくようで美しい。来日公演の時に、本編ラストを飾っていたのが特に印象的だった。

Along The Way

Mark McGuire / For the Friendships

来日公演ももちろんよかった、マーク・マクガイアの新作からの1曲。これは確かにライヴのラストを飾った曲だと思うけど、彼に似つかわしくないハッピーな空間が広がる楽曲で、歌もじわりと鼓膜に染み込んできます。

MIYAVI (通常盤)

MIYAVI / HORIZON

サムライ・ギタリストの新作からのリード・トラック。新作はエレクトロ導入でこれじゃない感は拭えなかったが(前作が凄くかっこよかっただけにね)、この曲のチャらいサッカー・ソング感と腰をくねらせるリズムがなかなかクセになりますな。

One One One

SHINING / I Won’t Forget

ジャズ~プログレを素養に狂気を集結。マリリン・マンソンも真っ青の殺傷力抜群の爆走デジタルロックンロール。ベストには入れてませんが、本曲収録のアルバムも当然強烈です。

ABAYO 初回限定盤

恵比寿マスカッツ / ABAYO

もろにハム太郎のイントロから明るくABAYOを告げる卒業ソング(おねマスの歴史が詰まったPVも良い)。おねマス・シリーズ5年間の最高の笑いは忘れないし、王道アイドル路線の真っすぐな楽曲は確かな魅力があったと思います。『卒業アルバム』もかなり聴いてますが、ベストアルバムっぽいので選外にしました。

まともがわからない(初回限定盤)

坂本慎太郎 / まともがわからない

脱力していて、かつてほどのサイケ色も無いのに、物凄い引力を持つ不思議な楽曲。ドラマの最後でこれが流れるところが、とても良かった。2曲目の「死者より」もお気に入り。

 reflection

 ハイスイノナサ / Reflection

初のシングル。相変わらずシャープな切れ味とエレガントな美しさがあり、流麗なアンサンブルに息を呑む。これからの活躍にも期待が持てる1曲ですね。ダンサーとコラボレーションしたPVもまた、「地下鉄の動態」と並んで引き込まれる内容。

栄喜I ~encouraged~

栄喜 / あのゴール成し遂げる所まで

ああ、やっぱり栄喜パイセンのこういう曲を求めてたんだなあ、と実感した疾走感とメッセージ性に溢れた1曲。フジ系「アウトデラックス」で変わらずハチャメチャな行動をお話ししておりましたが、本業はこっちなんだぞと(笑)。ちなみに、J SPORTS「2013 ワールドベースボールクラシック(WBC)」番組テーマソングです。


‐‐‐ 2013上半期BEST LIVE 5選 ‐‐‐

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・ 02/20      Converge & Old Man Gloom @ 名古屋ボトムライン

待望のコンヴァージの来日、そしてついに来日となるOMGのカップリング・ツアー。地響きの如きスラッジ・サウンドを鳴らしたOMGは、さすがにボストン・オールスターズの貫禄を感じたし、壮絶なるハードコアで会場を熱くしたコンヴァージはやっぱり現在のシーンの頂点に君臨するバンドだと再認識。このカップリングを組んだ主催者に感謝です。

・ 04/06-07 恵比寿マスカッツ @ 舞浜アンフィシアター

番組終わって解散するとなって、最後が絶対に見たい!と思って行きましたが、逆送アイドルのコンサートでこんな感動するとは思ってなかった(笑)。内容としては、おねマスの名物コーナー「小奥」やハプニングやゲスト(ダイノジ大地)も出てきた前夜祭の方が集大成といった感じで良かったですが、翌日の卒業式の最後の卒業証書でおぎやはぎが出てきた時には、アラサーのわたくしの目から汗が(苦笑)。最後を見届けることができて良かったかなあと。ちなみに今月末に発売されるDVDも予約済み。だから早く、おねマスを復活させてください(可能性は限りなく低いだろうけど)。

・ 05/12      OZZFEST JAPAN 2013 DAY2 @ 幕張メッセ

なんだかんだで、行ってみたら楽しかったし良かったんじゃないかな。ラインナップはアレだけど、客集めれば官軍的なところはありましたが、僕が行った2日目は日本バンドのヘヴィ・ミュージックの今を感じれるメンツが割と揃っていたし、大レジェンドは見ることができたしで満足。とにもかくにもToolが素晴らしかったという事です。

・ 05/15      Sigur Ros @ ZEPP NAGOYA

ヨンシーのソロ・ライヴは3年前に見たけど、実はシガー・ロスの単独公演は初めて見たのですが、メンバーとサポート合わせて11名の大所帯で奏でる奇跡のような音楽は、うっとりとするような美しい空間を作り上げていて素敵でした。しかし、辺境地・名古屋のライヴハウスだと最強キャパのZEPP NAGOYAを満員にするシガー・ロスって恐ろしいな。今、外タレだとクアトロですら埋まらないなのがほとんどなのにね。

・ 06/08      envy @ 名古屋池下CLUB UPSET(別)

結成20周年を祝う記念の東名阪ツアー・名古屋編。えー、これ演奏するの!?っていう初期の楽曲をキーに、20年という歴史を凝縮したライヴで、今まで見たenvyのライヴの中でもフジロック2011と並ぶぐらい印象的なものでした。

次点として、以下をあげておきます。

・02/06 My Bloody Valentine @ なんばHatch
・06/06 James Blake @ 名古屋ダイアモンドホール
・06/22 cali≠gari @ 日比谷野外音楽堂
・06/26 Story of the Year @ 名古屋クラブクアトロ


‐‐‐ 2013年上半期 旧作BEST5 ‐‐‐

インク(初回限定盤)  bsot Lick me all over quietpull Bury Yourself

2013年に聴いた2012年以前のアルバムから5枚選出(番号はついていますが、順位ではありません)。左から右に向かって、順に紹介しますと・・・。

1. Plastic Tree / インク
2. O / Black Sea Of Trees
3. 杏露虫 / Lick me all over
4. Suis La Lune / Quiet, Pull The Strings
5. Moirai / Bury Yourself

プラトゥリ、O(こう書いて、Circleと読むらしい)は共に2012年作品。両者とも、昨年聴いていたら2012年BESTに選出するほどのできでオススメ。杏露虫は、お世話になっている3LAさんの推しの1枚ということで購入してみましたが、卓越した演奏と現在はCMソングの女王として活躍する女性Voが奏でる”スウィート・オルタナティヴ”が独特の質感で癖になります。今さらのSuis La Lune(といっても去年の2ndは聴いてるんだよ)は強烈の一言であったし、Penfoldの面々によるMoiraiは、あのエモーショナルなサウンドを引き継ぎながら一歩踏み込んだ内容で楽しめました。


‐‐‐ 2013年上半期を振り返って‐‐‐

 当サイトの上半期1番のトピックといえば、もちろん、5~6年ぶりぐらいとなるリニューアルですかね。今回は真剣に取り組みまして、無料サーバーから有料サーバーへ移行し、ドメインも取得。デザイン的な部分も本を買って勉強して、やってみました。それによって、古臭かった部分も今時っぽい様にはなったんではないかと思います。でも、IEの古いverだと思いっきりデザイン崩れるんで(これだけは解決できなかった)、ちゃんと見たい人は自分のパソコンの方にFirefox入れるなり、IEを最新のものにするなりしてください、お願いします。時代は進化してるんです(汗)。

 ああーしかし今年は、4年連続で行ってたフジロックとかいう天国には行けないのが涙・・・。本当に残念でなりませぬ。でも、嘆いていてもしょうがないので、久々にサマソニ大阪2日目に行こうかなと思います。まあ、1回しか行ったことないんだけど(苦笑)。んで、ベストアルバムの方でも記述しましたが、今年はライヴの方にお金かかってて音源を例年ほどチェックできてないのが実情でして。後半もこんな感じになりそうですし、さらに芯がブレていくと思いますので、見たい人だけ見て下さい。どうぞ、よろしく。

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