2016年上半期ベストアルバム10

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新年明けから世の中にはあまりに多くのお騒がせ事件があり、裏紅白は急遽1月分を制作するに至りましたが、こちらは通常営業で半年に1回のこれです。加齢と共に聴く枚数は減ってきているわけですが、恒例企画はやらせていただきます。ゆるりと御覧ください。


‐‐‐ 2016年 上半期ベストアルバム 10選 ‐‐‐

2016年に発表された作品の中で、気に入った作品を10枚選出しています。順位はつけていません。

■ 岡村靖幸 – 幸福

幸福

熱心なリスナーではないのですが(『家庭教師』しか聴いてこなかったし)、11年半ぶりという本作は素晴らしかったです。50歳になってさらにハイになる岡村ちゃんイズムの歌とリズムに心踊る躍る。幸福ですわ。本作の影響で氏のライヴにも初めて行ったのですが、最高でしたね。1月末にリリースされたのもありますが、上半期で一番聴いてる作品だと思います。

岡村靖幸 w 小出祐介「愛はおしゃれじゃない」

岡村靖幸 w 小出祐介「愛はおしゃれじゃない」

■ Overhead, The Albatross 『Learning To Growl』

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アイルランドのインスト・バンドの1stフルアルバム。いわゆる轟音系ポストロックですが、トリプルギターをサウンドの中心にして、Caspian辺りを彷彿させるメロディの饒舌さ、柔らかなノスタルジー、脅威の爆発力を備えていて素敵。ラストの轟音シンフォニー「Big River Man」を聴き終えれば、心も体も真っ白です。この手のバンドでは上半期で一番のお気に入り。

Overhead, The Albatross – Big River Man

Overhead, The Albatross - Big River Man

■ D.A.N.『D.A.N.』

D.A.N.

“いつの時代でも聴ける、ジャパニーズ・ミニマル・メロウを追求すること”をバンドのテーマに掲げる東京出身の3人組。軽やかで涼やかで歌謡性があり、心と体への浸透度が高い音が鳴らされている感じがしますね。聴いていて本当に心地が良い。#3「Native Dancer」や#4「Dive」が私としては特にお気に入り。長澤まさみさんもイチオシなので、カラダにピース!な音であることは間違いありません

D.A.N. – Dive (Live)

D.A.N. - Dive (Live)

■ Tim Hecker 『Love Streams』

Love Streams

4ADに移籍しての新作。ティム・ヘッカー先生の愛のキャンペーン ~ノイズ編~であります。これまでの浴びるというよりは押し流されるレベルの質量を持ったノイズは控えめに、丸みと柔らかさを重視したものへと変化して温かくメランコリックな響き。音像の核にある優しさや愛とともに、深く向き合い、全身で感じたい作品に仕上がっています。

Tim Hecker – Black Phase

Tim Hecker - Black Phase

■ 大森靖子『TOKYO BLACK HOLE』

TOKYO BLACK HOLE

母になってからリリースの4thフルアルバム。ゆめかわいすぎた前作から、バランスが良くなったと同時にいろんな大森さんが感じられる作品じゃないかなと思います。心を木っ端微塵にしたり、鋭く突き刺したり、温かく包みこんだり、共感を呼んだりする歌や詩の個性/インパクトの発揮。「海を割りにきたーっ!」と叫び、真剣の斬り合いのようなパフォーマンスを繰り広げた「森、道、市場2016」のステージを僕は忘れないでしょう。

大森靖子・New Album「TOKYO BLACK HOLE」全曲トレーラー

大森靖子・New Album「TOKYO BLACK HOLE」全曲トレーラー

■ SUMAC『What One Becomes』

What One Becomes

3人だけど、3人とは思えないイカツイ音で蹂躙するSUMACの2ndアルバム。ストイックという他ないスラッジ禅問答で、濃縮エゲツナイ5曲が聴き手に襲いかかります。去年にライヴを体験しているのもあるだろうけど、昨年リリースの1stアルバムからここまで上積みしてくるとは。アーロン・ターナー教は奥が深すぎる。

SUMAC – Rigid Man (Official Audio)

SUMAC - Rigid Man (Official Audio)

■ siraph『siraph』

siraph

元School Food Punishment、ハイスイノナサ、Mop of Headという手練の演奏人が集結してのデビュー・ミニアルバム。流れとしてはSFP以降を感じますが、複雑で重いプログラムをサクサクと表示するかのような楽器陣のプレイアビリティの高さ、そして、ポップスへと軌道修正をかけるAnnabelさんの透明感のある歌声がツボです。6曲約26分の収録とはいえ、とてもインパクトがありました。

siraph Xfade demo

siraph Xfade demo

■ Radiohead『A Moon Shaped Pool』

A Moon Shaped Pool

ラジオ頭さんの熱心なリスナーではありませんが、ポストクラシカル漂白剤によって丁寧に織り上げた深遠な音像に惹かれました。静寂の淵にいながらその繊細な音色が巨大なオブジェの如き臨場感を持って迫る#2「Daydreaming」は特に印象的。ただ、SWANSみたいな今回のアー写には笑いましたが(こんなこと書くと怒られるかも・・・)

Radiohead – Burn The Witch

Radiohead - Burn The Witch

■ BABYMETAL『METAL RESISTANCE』

【早期購入特典あり】METAL RESISTANCE(初回生産限定盤)(DVD付)(BABYMETAL 防水クリア・ロゴステッカー付)

ひたすらセイヤソイヤで、どこまで世界を征服していくのか想像もつかない3人組の2ndフルアルバム。1stとはまた違ったラウドロック~メタルのサブジャンルの切り口で、驚きを与えてくれます。日本の武士道精神をDjentコアに乗せてセイヤ!ソイヤ!する#2「KARATE」が特にお気に入り。ズッキュンとくるKAWAiiのフックと重低音は変わらずに素晴らしく、納得の一枚です。

BABYMETAL – KARATE (OFFICIAL)

BABYMETAL - KARATE (OFFICIAL)

Cult of Luna and Julie Christmas『Mariner』

Mariner

スウェーデンのポストメタル重鎮と女性シンガーによるコラボ。コラボとは言え、Cult Of Lunaが日和ってる場面など無し。静・動行き来型の平均10分のダイナミックな楽曲を揃え、その中で黒雲のごときダークな意匠と堅牢な構成管理を施し、Julie Christmasさんは違った角度からの息吹を与えています。両者の本気のぶつかり合いで作品の濃度を高めた激震の一枚。

Cult Of Luna & Julie Christmas – "Chevron" (Official video)

Cult Of Luna & Julie Christmas - "Chevron" (Official video)


‐‐‐ 2016年 上半期ベストトラック 5選 ‐‐‐

続いて楽曲編。2016年リリースのものから選んでいます。

Deftones – Prayers/Triangles (Official Music Video)

Deftones - Prayers/Triangles (Official Music Video)

・Deftones「Players/Triangles」

欅坂46 『サイレントマジョリティー』

欅坂46 『サイレントマジョリティー』

・欅坂46「サイレントマジョリティー」

Savages – "The Answer"

Savages - "The Answer"

・Savages「The Answer」

sukekiyo anima live Melodix!

sukekiyo anima live Melodix!

・sukekiyo「ANIMA」

OVUM – Nostalgia (Official Video)

OVUM - Nostalgia (Official Video)

・OVUM「Nostalgia」


‐‐‐ 2016年 上半期ベストライヴ 5選 ‐‐‐

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■ 03/06 Caspian / OVUM / Presence of soul / Archaique Smile @ 下北沢ERA
■ 05/05 岡村靖幸 SPRINGツアー2016「幸福」 @ ZEPP NAGOYA
■ 05/14 森、道、市場2016 初日 @ 大塚海浜緑地
■ 06/04 DIR EN GREY ________ [mode of VULGAR] @ ZEPP NAGOYA
■ 06/12 Kayo Dot / Vampillia / TOMY WEALTH / isolate @ 新大久保Earthdom

DIR EN GREYのVULGARツアーは、13年前に初めて彼等のライヴに初めて行ったのがこのアルバムのツアーだったので、その頃を懐かしく思い出しましたね。と同時に最新型も見せて、決して振り返るだけではないのが彼等。

CaspianとKayo Dotは待望の初来日。いずれも音源は昔から聴いていますが、そのパフォーマンスは流石の内容でした。Caspianは初日に行きましたが、ロングセットの2公演目も見たかったなあ。

あと愛知のサーキット・イベント、フェス系に今年はわりと行ってます。まずはIMAIKE GO NOW、上記にあげた「森、道、市場」、そしてジャングルジムや流しそうめんが話題になったFREEDOM NAGOYA。やっぱりこういうところに行くと、いつもとは違う体験ができるものです(笑)。


‐‐‐ 2016年上半期を振り返って‐‐‐

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ご存知のように、2016年は偉大な音楽家の訃報が多く、驚きと悲しみが襲ってきます。まさかというような人が次々と逝ってしまう状況に、今年はどうなってるんだと憂うばかり。下半期は良いニュースが聴きたいものです。

弊サイトについてですが、上半期に3バンドにインタビューいたしました。以前からお話を聞いてみたかった方々だったので、こちらとしても実現でき、とても嬉しかったのです。お時間ある方は、是非とも下記の記事を拝見していただければなと。

・8m(エイトメーター)
http://grumblemonster.com/interview/8m/

・Presence of soul
http://grumblemonster.com/interview/presenceofsoul/

・OVUM
http://grumblemonster.com/interview/ovumitv/

下半期、まずは4年ぶりにフジロックへ行きます(最終日のみですが)。サマソニも行こうかなと検討中(行くとしたら大阪初日)。久しぶりの夏フェスを体感して、天国気分を味わいたいですね。今年も継続して更新していけるように努めますのでよろしくお願いします。

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