ゆらめく花束は黒い百合 黒百合少女隊 – インタビュー

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(写真左から、ぼたん黒木ゆりか桜井梨乃

 群雄割拠のアイドル業界に、我が東海地方から新星が現れた。名は【黒百合少女隊】。ロリータ系ファッションに身を包み、ヴィジュアル系やラウドロック、ギターロック、エレクトロなどの音楽要素を投影した3人組だ。今年の2月14日のバレンタインデーにデビュー・ライヴを敢行し(筆者もそのライヴを目撃)、その後もイベントへの出演を重ねて順調な滑り出しを切っている。

 とはいえ、グループはまだ立ち上がったばかりで活動期間が短く、ほとんどがベールに包まれている。今のところ大きなメディア露出は無く、彼女達を知る手段は少ない。

 それ故に今回は、わたくしの知りたい欲求を爆発させ、黒百合少女隊の運営最高司令官であるサトウ氏にメール・インタビューを依頼。快諾いただき、記事掲載の運びとなった。プロデューサーのグループの立ち上げ話やアイドル観、黒百合少女隊のコンセプトや音楽性、メンバー評、さらには彼女たちの今後について等を伺うことができた。 さあ、あなたもこのインタビューを通して、黒百合少女隊の”虜”になろう。


黒百合少女隊 – Interview

  ―― 真っ先にお聞きしたいのは、なぜ黒百合少女隊を立ち上げたのでしょうか?

 ゆるめるモ!のプロデューサーである田家大知さんが、去年出版した『ゼロからでも始められるアイドル運営』を読んだ事が大きかったです。ももクロ(ももいろクローバーZ)からアイドルの魅力に気付いて、それまで音楽活動をしていたという共通点があり、自分にも出来るかもと思って始めました。スタッフとして関わっているTanukineiri Records(※ 美濃国発!新鋭クリエイター達の一服レーベル)のバックアップとノウハウも力になりました。

  ―― ずばり黒百合少女隊のコンセプトを教えて下さい。

 「ロリータファッション×ロック」がコンセプトになっています。イメージ的にどうしても黒が先行してしまい、ハードな印象になってしまうのですが、近い将来ポップな曲もやる予定ですし、西洋の人形の様な甘ロリっぽい衣装も着て幅を出していきたいです。 音楽的には、L’Arc-en-Cielや黒夢、LUNA SEAの様な耽美的な雰囲気、そしてSUEDEや初期の頃のRADIOHEADに感じられるUKロックのオルタナティブな空気感を表現できたらと思っています。

  ―― 黒百合少女隊の音楽に大きく反映されているはずですので、サトウさんの音楽遍歴というのを教えて頂いてもよろしいですか?

 小学校5年生の時に、X JAPANのHIDEさんの訃報が連日ワイドショーで流れていて、その時聴いた『ピンクスパイダー』のPVで衝撃を受け、1年後にギターを始めました。そこからはLUNASEA、L’Arc-en-Ciel、黒夢、sads、DIR EN GREY等を聴き、洋楽はMarilyn MansonやSlipKnoT、KoRn、RAGE AGAINST THE MACHINEなどのヘヴィなバンドばかり聴いていました。

 高校生の時はそれらのコピーバンドをやっていたのですが、ある時にRadioheadの『KID A』を聴いて徐々にUKのバンドやテクノ、シューゲイザー、ポストロック等に移行。20歳くらいの時にDAWを購入してからは、アンビエント・テクノを中心に制作していて現在にいたる感じです。

 とにかくジャンル問わず色々な音楽が好きなので、それらを上手く抽出して黒百合少女隊に反映していくかが自分の中での課題でもあります。

  ―― 「黒百合少女隊」の由来を教えてください、やっぱり黒夢オマージュ的なところからでしょうか?

 そうですね。iTunesをスクロールしていた時に、黒夢と筋肉少女帯が隣同士にあったのでちょっと変えてくっつけようという単純な理由です(笑)。  

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―― それでは、サトウさんからのメンバー評をひとりずつ伺っていきたいと思います。まずは桜担当の桜井梨乃ちゃんから。

 性格はおっとりとした印象なんですが、Fear, and Loathing in Las Vegasのようなヘヴィなバンドとギターをこよなく愛しているロック少女です。所有しているギターもSteve VaiのJEM7Vでセンスが良いし、話している時と歌声の両方とも澄んでいて心を掴みます。やくしまるえつこさんの様な1/fのゆらぎを持つ声質ではないのだろうか、と個人的に思っています。

 すごいポテンシャルを秘めている子なので、それをどのように伸ばしてパフォーマンスに繋げていくかが、彼女の音楽家としての活動と、今後の黒百合少女隊にとっての鍵になってくるんじゃないかと考えています。

  ―― 続いて牡丹担当のぼたんちゃんはいかがですか。

 メンバーの中で1番アイドルに対する意識が強く、振り付けもすぐに覚えて、僕がアドバイスしたことも素直に実践してくれるのでとても助かっています。また、企画について話し合う際も、積極的に提案してくれるリーダー的存在です。Twitterでのツイートも独特のギャグセンスを持っていて面白いですし。他の2人はぼたんを見習って活動してほしいと思っています。

 まだ、できたばかりのグループなので、ぼたんが好きなアイドルグループの様にバンバン活動できなくて不満に思っているかもしれないけど、みんなで協力して少しずつレベルアップして活動の幅を広げていきましょう。

  ―― 最後に百合担当の黒木ゆりかちゃんについてお願いします。

 梨乃とぼたんのメンバー入りが決まって、少し遅れて最後にメンバー入りしたのが黒木ゆりかです。人形の様な整った顔立ちと透明感、そこにいるだけで場が成立してしまうような存在感があり、面接で一目見た瞬間、黒百合少女隊のイメージにぴったりだと直感し、その場でメンバー入りを頼みました。

 デビューライブまで日数もなく1人だけシークレットで扱われ、繊細な彼女には大きなプレッシャーをかけてしまったのではないだろうかと思います。普段のゆりかは、梨乃とはしゃいだり、みんなに冗談を言って笑わせてくれる明るい子です。まだうまく笑ったり、話したりできないかもしれませんが、心を開いてくれると面白い子なので、長い目で彼女の成長を見守っていきたいと思っています。

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―― 2月14日に行われた車道3STARでのデビュー・ライヴ、拝見させていただきました(弊サイトのレポート)。お披露目ということで、メンバーの方々がとても緊張されていたのが伝わってきましたし、マイクの調子が少々悪いなんてトラブルもありました。そんなハラハラ・ドキドキの初ライヴの感想を教えて下さい。

 僕自身も緊張で吐きそうでした(笑)。1月の頭からレッスンを開始して、2月14日のライヴまで5回(ゆりかに関しては4回)しかない状況で、なんとか振り付け、フォーメーション、歌詞を覚えるという全員初心者の中、強行スケジュールでライヴに臨みました。当然、声も出ないしダンスもバラバラ。いたらない点だらけでしたが、お客さんが盛り上げてくれた面もあって助かりました。出番が終わっても、しばらくは緊張で落ち着いていられませんでした。

  ―― その3STAR公演以降に公演を重ねていきましたが、現時点での手応えはどうでしょうか? お客さんの反応も交えて伺えたらと思います。

 デビュー前に行ったキャンペーンの成果もあり、注目度を高められた点では手応えを感じています。現時点での持ち曲が2曲しかなく、「黒百合讃歌」の方はアイドルのノリとは少し違う方向性で、お客さんが合わせづらくしていたので、もっとノリやすい曲を増やしていきたいと思っています。

 1番の収穫は、共演した他のグループさんのライヴをメンバーが見て「自分たちもあんな風に歌ったり、踊ったりしたい」と言ってくれたことです。それからのレッスンやステージは、デビュー前に比べると格段に声も出てきたし、ダンスにもキレとグルーヴが生まれ始めたので今後が楽しみです。

  ―― お披露目ライヴ時は「黒百合讃歌」、「カノジョを殺してボクも逝く」の2曲を披露しました。これらの楽曲はどのようなイメージを持って制作したか教えてください。

  「黒百合讃歌」は黒百合少女隊を結成するにあたっての決意を歌詞に込めました。曲調はブラックメタルで、LUNASEAや黒夢をイメージして作りました。

 『カノジョを殺してボクも逝く』はTanukineiri Recordsのレーベルメイト、エヌオシさんの曲をカバーさせて頂きました。キャッチーなメロディと構成で「これはやったら盛り上がるだろうな」と思い、依頼したところ快く承諾して頂けました。新曲もエヌオシさんが書き下ろしで制作して下さっていて、こちらの曲もバンドの良さとアイドルの良さが絶妙にマッチしているので、リリースが楽しみです。

  ―― メンバーの歌割りについてはどうですか。それぞれの声質やカラーが大事になってきますから、頭を悩ませるところだと思いますが。

 3人公平、均等に割り振ってはいますが、サビ前最後の1行や、キメとなるフレーズは歌が得意な梨乃に任せています。1番歌に自信があるメンバーに決め手になるフレーズを割り当てるのは、どこのグループでも同じなのではないでしょうか。3人とも声質のキャラクターが見えているので、歌割りに関しては今のところ結構スラスラと決まってしまいます。将来、メンバーが増えたりしたときには頭を抱える日が来るかもしれません(笑)。  

―― メンバーの方々はそれぞれ楽器の演奏ができるようですが、今後はパフォーマンスに絡めていくこともありますか?

 そのつもりです。特に梨乃はギターを弾きたがっているので、早くそのような機会を設けたいですし、近い将来、メンバーにも作詞作曲を任せたいと考えています。

  ―― ちなみに普段の楽曲とアイドル楽曲とでは制作する上で違いは何かありますか?

 普段作っている曲は自分のイメージだけで好き勝手に作っているのですが、アイドル楽曲はMIXやコールなど独特なノリがあって、それを意識した曲作りが重要だなと改めて気付かされました。その観点から見ると「黒百合讃歌」は自分の趣味要素が強かったので、今後の改善点として作曲に取り組んでいきます。  

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―― 現在のアイドル業界は音楽的に多様化が進み、大変おもしろいものとなっていますが、サトウさん自身は、どのように捉えていますか?

 一口にアイドルと言っても、正統派からメタルやヴェイパーウェイブ、ダブステップなど音楽的にも興味深いジャンルを取り入れたグループがたくさんいらっしゃいます。1つのカテゴリーの中で、これだけ自由な表現ができて、音楽性の違いを問わずイベントで共演しているのがアイドルの魅力と特異性だと感じています。

  ―― ちなみにサトウさんが好きなアイドルであったり、黒百合少女隊の目標としているアイドルはいたりしますか?

 好きなグループは、僕をアイドルというジャンルに導いてくれたももいろクローバーZ、ライヴやPV等で過激なパフォーマンスとプロモーションを見て衝撃を受けたBiSです。目標は、黒百合少女隊のレベルが上がったら、最初の質問にも記載したゆるめるモ!の田家さんにイベント等でお会いして、本のお礼をさせて頂きたいです。

  ―― 黒百合少女隊が始まってからまだまだ日は浅いのですが、メンバーの決定から初ライヴまで2ヶ月程とかなりスピーディにきています。ここまででサトウさんが感じたアイドル運営の大変さ、イメージとのギャップ等があれば教えて下さい。

 構想の段階で『2月14日にデビューする』のは決定事項でした。この日にデビューしないと意味が無いと思っていたので、それに合わせてメンバー集め、曲作りやデザイン、衣装、振り付け等の依頼全てを間に合わせる過程で少しトラブルもあり、焦りを感じていました。 あと、新しいアイドルができるというだけで結構な反応があり、やはり注目度の高いジャンルなんだなと感じました。

 その反面、一部では辛辣なコメントもあり、それを読んでしまった時はがっくりきましたね(笑)。今まで気楽に音楽を作っていたので、評価される立場になったプレッシャーが一気に押し寄せてきました。このあたりのプレッシャーに耐える事が重要だし、大変な面でもあります。

  ―― 逆に良かったことは何でしょうか?

 メンバーの3人が楽しそうにレッスンやイベントに取り組んでいるのを見ている時と、お客さんから応援の言葉を頂いた時です。とても励みになります。

  ―― これからも試行錯誤の連続だと思いますが、今後の予定や目標を教えてください。

 曲数とイベント回数を増やしてパフォーマンスのレベルアップをしていくこと。また、インターネットを使った新企画も計画中です。大きな目標としては、活動していく中でtwitterのフォロワー、アクセス数、再生数、動員、CD売上等、様々なカテゴリーのどれか1つでも「1万」という数字に到達できればと考えています。  


黒百合少女隊 – Information

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‐‐‐ 桜井梨乃 生誕祭 ‐‐‐

2015年4月5日(日) Studio246NAGOYA
open16:15 / start16:30  入場無料!
※入場者全員にオリジナル曲『カノジョを殺してボクも逝く』 先行ダウンロード・カード配布  


黒百合少女隊 – Links

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黒百合少女隊公式twitter  :  http://twitter.com/staff_kuroyuri
桜井梨乃  twitter  :  http://twitter.com/rino_kuroyuri
ぼたん   twitter  :  http://twitter.com/botan_kuroyuri
黒木ゆりか twitter  :  http://twitter.com/yuri_kuroyuri

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