2009/10/18/ LOUD PARK 09 DAY2 @ 幕張メッセ

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 ようやく日本でも定着してきた感のあるメタルの祭典、”LOUD PARK”へと初めて足を運んできた。今年で4回目を迎えるラウドパークは、第2,3回はさいたまスーパーアリーナで2ステージ制で行われていたのだが、第3ステージの復活の要望にお応えして初回と同じ幕張に戻ったご様子。バンド数も初回にはラインナップの質も数も達してはいないけど、前年に比べると大いに増えていて、ファンの期待にはそれなりに応えてたと思う(そもそも去年は某バンドに乗っ取られていたような)。正直、動員はどれくらいあったかとか、過去と比べてどうだとかはよくわからないけど、メタルフェスの定着を思わせるには十分なくらいの集客はあったように感じた(色々と調べてみたけど、初日の方が人は多かったようだ)。あの会場を包む1万何千人かはわからない黒Tシャツの集団は、はたから見ると圧倒されるでしょうね。とかいう俺もサマソニで買ったマストドンのシャツを着てたりしたが。某ネズミーランドへ行く家族連れやカップルはあれをどう見ているのだろうか(笑)。

 そんな疑問も頭には抱きつつ、今話題のおひとりさまで名古屋から参戦。ま、どのライブ見に行こうがいつもおひとりさまですが(苦笑)。それよりも今回は行きを深夜バスにしたので、終始、体力的にきつかった。東京からさらに幕張に行くのにも結構時間がかかったし、今回は移動面でつらさを覚えてしまったのが個人的に教訓になったかもしれない。多分、8時半ぐらいには海浜幕張駅に着いていたと思うんだけど、そこから移動して並ぶ力も無かったので、満喫で一休みしてから行くことに。

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 とりあえず一時間休んでから会場へ。まずは入り口に向かい、リストバンドと交換。そしてどこから借り出してきたか知らないキレイな姉ちゃん達からタイムテーブルを渡される。サマソニのやつよりはだいぶ紙質がいいな(笑)。そして、会場入ってすぐのところでマスコット?のあれを発見。

  

 それからは2階をチラチラと見物。色々と楽器屋がブース出したり、タワレコがブース出してたり、サマソニに比べると非常に少ないけど、多少の娯楽はあった。まあ、それにも眼を触れず11時近くまでロビー?みたいなとこでまったりしていた。いや、だって物販とか物凄い並んでたし、あれは見るだけでも嫌になる(もちろん、並べばもっと嫌になる)。そうこうのんびりと過ごしていると、下の方から”ドドドド”と朝から聴くと下っ腹にずしずし響くヘヴィな音が聴こえてきたので、10分ぐらいしてから行くことに(この時点で既に乗り遅れている)。


Dead By April Incomparable 

■ DEAD BY APRIL @ BIG ROCK STAGE

 叙情系メタルコアとか言われているらしいDead By Aprilがトップバッター。始めの方は見てないけど、途中から入って20分ほど堪能。一応、Napsterで聴いた感じでは鋭利なサウンドの上をシンセが彩りを与え、スクリームとクリーンヴォイスが交互に昂揚を掻き立てて行くような印象だったけど、この日はもっと獣性に満ちてた。スクリームで吼えまくってたし、バンドのサウンド自体ももっとマッシヴで肉感的。激しいパートがより強く響いていた。メランコリックなメロディが主張するCDとは違ったギャップが個人的にもなかなかに好印象で、目覚めを誘発するには十分なバンドだったかと。ただ、冒頭にも書いたようにまだちょっと会場内を見て回りたくなったので、途中退散。家帰ったらまた聴き直そうかなとは思っている。それにしても噂には聞いていたが、メッセは音が悪いな・・・。

——————————– ここまで立ち見———————————–

———————— ここから3000円も払って指定席へ移動————————

Address the Nation H.E.a.T.

■ H.E.A.T @ ULTIMATE STAGE

 上でも書いたようにもう暴れる気もないし、前に行く気も無いので、やっぱりじっくり見てみたいということで指定席を買いなおして移動しました(+3000円で立ち見からチェンジしてくれる)。それでH.E.A.Tの途中から指定席へ。BIG ROCK STAGEのほぼ中央ら辺の素晴らしい位置で見れることに。ULTIMATE STAGEは逆にかなり斜めから見ることになったので、見難かった・・・。っで、H.E.A.T.のライブなんだけど、これがまあ噂通りの古きよきメロディアスハードポップで、個人的にはこんなんだろうなあと弱冠流し気味に見る。感想は申し訳ないけど、それぐらい。確かに良質であることは印象にあるけど、この手のジャンルにはもうほとんど興味が無くなってしまったので(それはHIBRIAやFAIR WARNING見ても思ったけど)。

Onslaught Black Rivers Flow

■ LAZARUS A.D. @ BIG ROCK STAGE

 METALBLADEからデビュー盤を発表した4人組が続いて登場。こちらも軽く予習はしたんだけど、ライブで聴くとかなり興奮モノのスラッシュ。疾走感抜群のリフとリズムセクション、吐き捨てるような歌声で興奮をどんどんと高めていく。特に切れ味抜群のツインギターは好印象で、随所にはスラッシーなギターソロも決まっていた。ただこのバンドは、急にブレイクダウンしてモダンな感じを出したりもするので、徹頭徹尾オールドスクールってわけでもなく、現代的なアプローチでスラッシュメタルを構築している感じかな。いい意味でのモダン化されているところがさりげないオシャレみたいでなんだかいいな。ただ、聴く人によっては全曲同じに聴こえたりもしたとは思うけど。それでも一糸乱れぬステージアクションも目を見張るものがあり、楽しめた。ただ、少し途中で寝たけど(苦笑)。

ザ・スカル・コレクターズ デファイング・ザ・ルールズ 

■ HIBRIA @ ULTIMATE STAGE

 なんかよく映像に乗ってブラジルからやってきた5人組が勢いよくステージに出現した。サウンドは思いっきりメロパワとか形容が浮かぶメロディックなものだけど、妙にパワフルで迫力もある。さらにいえば南米譲りの熱さみたいなのを根底に感じるものであった。特にあのヴォーカルのハゲはスゲーぜ、戦闘力が500ぐらいありそうな感じ。要するに、ハイトーンガ強烈だったといいたいわけだけど(笑)。加えて、ベースの人が小憎らしいぐらいにタッピングでテクを見せ付けていたので、おお!となった。でも、総体的にはこの手のジャンルは苦手なこともあり、まあまあといった印象。それでも熱さが伝わってくる分、楽しめたのかなと思っている。

 ちなみにだけど、関西のエレクトロ+メタルコアのCROSSFAITHもちょろっと、オノネリウス(小野正利がVoを務めてるから)なんて形容もされていたガルネリウスも10分だけ見たりしましたが、あえて感想は書かない。そこまで真面目に観てないからというのが理由だけど。っていうかCORSSFAITHは他のライブで見たことあるし。それにしてもサブステージでも結構な集客率であったように思う。

The Divinity of Purpose Rise of Brutality Hatebreed  

■ HATEBREED @ BIG ROCK STAGE

 ハードコアなのかメタルなのかよくわからない中間地点を重戦車で駆け抜けるヘイトブリードが昼過ぎに早くも登場。縦から襲い掛かる重グルーブに、ハードコア的な突進力とメタル的な強度を合わせたようなサウンド。加えて、ヴォーカルであるジェイミーの絶叫。ああ、これだよ、これ。腹の底に響き、昂揚を掻き立てるヘヴィでエクストリーム音を待ってましたよ。その猛烈な音は、底から沸きあがる様な興奮へと誘ってくれる。もちろん音が過激度を増せば、モッシュもダイヴも先ほどよりもさらに激しいものへと変わるのは当然。けれどもそれだけとはいえない。盛り上げ方を熟知しきっているというか、客の乗せ方がわかっているというか、その辺の先導の仕方は巧さもこのバンドの強み。その辺はさすがに百戦錬磨、名だたるフェスへの出演による経験値の高さを伺わせる。この時間帯に出てくるのはもったいないぐらいの良パフォーマンスだったので、こういったラウドなバンドは貴重だと感じた次第。

Scum Harmony Corruption: Deluxe From Enslavement to Obliteration  

■ NAPALM DEATH @ ULTIMATE STAGE

 本日、檻から出してはいけない最凶のモンスターがこの人達。過激すぎるグラインドコアの帝王ナパーム・デスでございます。始まった瞬間から、会場の空気を一変させてしまった。この混沌に混沌を塗りたくっていくような圧巻のパフォーマンス、もう誰にも止めることが出来ません。さっぱり何の曲やっているかわからんのだけど、低音で雄叫びを上げるヴォーカルに、高速のギターがノイジーに暴れ周り、甲高い奇声が混乱を呼び、ドラムは腕が10本あるんじゃねえのか的手数勝負で凄まじいカオスを産み落とす。知らないものには全く理解できない音楽性だと思うなんだけど、とりあえず口から出てくるのは凄え、という言葉。それは誰しも共通していたことだろう(意味不明という言葉も同時流行してそうだが)。有名な1秒の曲「Suffer」とかやっていたらしい。

Connection Metamorphosis To Be Loved: Best of Papa Roach  

■ PAPA ROACH @ BIG ROCK STAGE

 オルタナ・ロックン・ロールなバンドPAPA ROACHがいよいよ登場。昔のアルバムを聴いたことあるけど、こんなアメリカンなロックンロールってだったっけ?と思いつつ、適度にハードで、キャッチーでノリの良い楽曲続けられたら、じわじわと気持ちがいいなあという方向に傾いていってしまった。わかりやすくノレたし、シャウトは力入ってたし、十分に入っていき易いサウンドが会場からも好まれたご様子。でも、盛り上がり具合を見るとHATEBREEDと入れ替えた方が良かったかもなあと思ったり。

 次はFair Warningだったけど、2曲ぐらい見たところで気付けば寝ていた・・・(汗)。そこから10分近く意識が無かったけど、起きてからは外へ出てグッズでも見に行ってみた。っが、もうすでにいいものはほとんど売り切れ&サイズ切れになっていたので、結局何も買わず。このときになって、朝早めに着いたのに満喫でのんびりしていたことを後悔する(汗)。その後は、ちょうどAnvilがライブしてた頃合だったので、10分ぐらい鑑賞。っつーか人が凄い集まっている、あの映画はこんなに威力があるものなのか!? 正直、映画の情報も丸っきりスルーなので、”映画の人達だ”的なイメージしかないのだが、世間に見放され続けてきたものたちが放つ意地のメタルは、心に響くものがあったように思う。そんな熱い思いに駆られながらも、チルボド見たいという欲求のために、「ANVILさん、ごめんなさい」と心の中で叫びながら、メインステージのほうに戻った。

Hate Crew Deathroll Follow the Reaper Halo Of Blood  

■ CHILDREN OF BODOM @ BIG ROCK STAGE

 ここからはフラフラするのをやめてじっくり最後まで観ますよ!というわけで俺達のチルドレン・オブ・ボドムなんだけど、去年出した新作以来、音源はずっと聴いてない状況でこの日を迎えてしまった。けれども『LIVING THE DEAD BEAT』のあの可憐なキーボードの音が鳴り響くと自然に反応するもんだなあ。若かりし4年前には単独公演を見に行くほど好きだったし、一時期はかなり聴いていた。この日はあまり期待せずにみたんだけど、ブルータルな勢いが感じられる豪快なステージでよかったわー。かつて見た単独ほどではなかったけど、十分すぎる内容。美麗なキーボードと鋭いギターが中空を舞う『Hate Me』や『Lake Bodom』だったり、雷鳴のイントロからヘヴィなリフが薙刀のように這う『Are You Dead Yet?』、ゴリゴリの『In Your Face』なんかやってくれて、熱いものがこみ上げてきた。意外にもモッシュで会場が盛り上がっていたのも印象的。必殺の『Needled 24/7』はやらなかったけど、もう久々に観れただけで満足してしまったし。アレキシの歌声であったり、音響面であったり様々な要素で不満もあったけど、『DOWNFALL』の後にアンコールっぽい形で猛烈な突進力と破壊力で切り進む『Hate Crew Deathroll』で締めてくれたので、文句無し。久々に家帰ったら聴きなおそうと思った。

Past, Present & Future [w/ Bonus DVD] Venomous Rat Regeneration Vendor  

■ ROB ZOMBIE @ ULTIMATE STAGE

 『TVチャンネルの多い国でしかライブしないといわれてきましたが、日本の多チャンネル化に伴い、ついに来日』とかいうことをライブ前に司会の方が言ってたけど、これは本当なのだろうか。それはさておき、ロブ・ゾンビ。俺は実はホワイト・ゾンビ時代も含めて華麗にスルーしており、ライブ前に慌ててソロを一枚だけ聴いただけなのだが、貫禄の漂うステージだった。曲ごとにイメージに沿った映像を使い、重たくヘヴィなリフとリズムで妖しく進みながら、ロブの迫力の歌声で暗黒の世界観を創り上げていく。毒気のあるミドルテンポの曲から、ストレートなロックソングまで意外と幅広いレンジがあって、ほとんど曲を知らずに聴いてても嵌れる要素は多々あった。そんなエンターテイメント性の強いシアトリカル・ロック。個人的には、マンソンよりもさらに深いところまで踏み込んでいる印象を受けたな。それにしても『ゾンビ!ゾンビ!』のコール&レスポンスにはワロタ。でもそのホラー的でショッキングな美しさを孕んだショウは、あまりにも印象深いものであった。ってかギターがジョン5とか終わってから知ったのは・・・(汗)。

Hell Awaits Reign In Blood (Expanded) [Explicit] Show No Mercy  
 
■ SLAYER @ BIG ROCK STAGE

 今年のラウドパークの締めくくりは06年に続いて2回目の参戦となるスラッシュメタルの帝王スレイヤー。直前にはオーストラリアの1公演をキャンセルして、来日を危ぶむ声も多数挙がっていたけど、無事来てくれてとりあえずホッとした。とりあえず出てきたときのあの歓声、そして盛り上がり具合、半端ねえっす。いきなり新作からのタイトル曲「World Painted Blood」だったけど、格の違いをまざまざと見せ付ける圧巻ぶり。そのあとも代表曲に微妙な曲を交えながら、帝王は帝王たる由縁をオーディエンスに突きつけていく。それには異様な盛り上がりで応えるほか無く、疲れを感じさせない熱気が会場からは伝わってきた。特に最後を締めくくる「Angel of Death」~「South of Heaven」~「Raining Blood」の流れは完璧すぎで理性も飛ぶわ、そりゃあ。アラヤは不安があるためか、少し余力を残すような声の出し方だったけど、その激しいステージには満足する他ない。しかし、最後にあのSLAYERが日本語で「オヤスミナサイ」っていうとはね(笑)。

 というわけで、これにてラウドパーク09は幕を閉じた。終演は21時50分ぐらいだったかな、なんだかんだで11時間近い持久戦であった。ほとんどを指定席で過ごしたため、体へのダメージはほとんど無いのだが、前日の夜行バスでの移動による疲れ(予想してたけど、少しだけしか寝れなかった)がどうにも心身に纏わりついているようで、ライブ中はずっとだるい感じだったのが悔やまれる(途中で寝てしまうこともしばしばあった)。この日に、ライブは万全の状態で見るものだというのを改めて思い知らされることになるとはね。終演後は、知り合いと少し話してから会場を後にして、満喫で夜を過ごす。そして朝のバスで愛知へ戻った。

 個人的には指定席へと移動したのは正解だったかな。立ち見と比べて3000円も高いのは不満だけど、座ってじっくりと見ることができる&クロークに預けなくて良いというメリットから利用価値はあった(しかし、あの狭いパイプ椅子をもうちょっと広くできるだろうよ)。それと正統派とか呼ばれる類のバンドはやっぱりもう丸っきり興味が持てないことも今回来てみて再確認。また、ジャンルごちゃ混ぜのメタルフェスだったなという感想を抱いたりもした。やっぱり、日本ですね、ここは。

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 来年は果たしていくのだろうか・・・。と考えるとこれもやっぱりメンツ次第じゃなかろうかと。

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