2011/05/03 LLama / レミ街 / NETWORKS @ 名古屋TOKUZO

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 最初に書いてしまうけど、主催のLLamaというバンドは全く知らない。けれど、NETWORKSが初めて名古屋でライヴするというのであれば行くしかない!というわけで行ってきました。個人的には震災以降はライヴへしばらく行ってなかったので(その震災前日にDOJO VOL.26でメルヴィンズ見てますが)、ライヴ自体が本当に久々。そして、ここTOKUZOへ来るのも2年半ぶりぐらいである。

 前回来たのが、メルツバウとNICE VIEWと夢中夢(なんちゅー組み合わせだ)という濃いイベントだったんだけど、会場の雰囲気がどうにも合わなくて、申し訳ないけどあまり行きたくない会場なんだよ。座って飲み食いしながら楽しむ感じといえばわかるんでしょうかね、これが苦手。特に自分はおひとりさまでライヴ行くのがほとんどなので。どうにもああいう感じの箱はダメだということが、今日行って改めて再認識しました。とはいえ、いい位置に座れると結構落ちつけたりする(笑)。

 まあ、そういう愚痴は置いといて、開演から15分程過ぎたところで早くもお目当てのNETWORKSがトップバッターとして登場。見た目的には冴えてない(苦笑)、けれども彼等の生み出す人力キラキラ・ダンス・ミュージックには快の文字が何個も連なるほどの心地よさと楽しさを覚えた人も多いだろう。昨年発売された『White Sky』は、2010年の個人的BEST3に入れてしまうぐらい素晴らしかったし、実際に今でもよく聴くぐらい僕はハマってる。それが目の前で再現され、どんな世界へ連れて行ってくれるのかを凄い楽しみにして見に来たわけだが、これがライヴでも本当に良かった。

 初っ端の「Co.Daksun」から既に驚きで、中盤から三人のしなやかな連携によって色彩豊かな風景が眼の前に拡がっていく様に痺れた。ドラムの力強くも小気味よいリズムの上を軽やかなギターとピアノが駆け、それがミニマルな反復の中で軽やかに展開していき、キラキラとした光沢を増しながら瑞々しくカラフルに空間を彩っていく。さらにメロディは宝石のように煌いているし、日本人に訴えかけるような詩的センスやノスタルジックな情緒もある。ミニマルであっても展開の仕方が見事で、構成そのものも上手く練られているのも良い。快楽中枢の絶え間ない刺激は曲の精微なつくりと色彩感覚、充実のアンサンブルによるダイナミズムが素晴らしいからだろう。ギター・ピアノ/シンセサイザー・ドラムが円を描きながら天へと上昇し続ける「Ab-rah」はまさしく至福だった。美しいメロディを纏い、煌びやかな光沢を振りまきながらもポリリズミックに絡み合う。それでここまで心地よいグルーヴ、昂揚感、多幸感が表出して、聴き手を雲を抜けて天国へと運んでくれる。トップバッターにも関わらず、この盛り上がり。ラストの「Dryeye」まで心行くまで堪能できた気分で、凄い良かった。開放感のある野外で体感すると、気持ちよさは間違いなく倍増。これからの活躍が本当に楽しみな3人組だ。

-setlist(多分こんな感じ)- ~セッション~ 1.Co.dak-Sun  2.Ab-rah  3.Bil 4.Dryeye

 2番手には地元・名古屋で結構な活躍をみせているレミ街。昨年出た2ndアルバム『Musica Musica』を聴いて気になっていた4人組・・・だと思ってたらステージに6人登場してちょっと驚いた(笑)。コアメンバーがVo.の女性の方とキーボードの方、ギターにベースの4人。ドラムはviridianの人がサポートして、パーカッションとかピアニカとかタンバリンにその他もろもろの楽器をサポートしてた女性もいた。

 そんな彼等は耳に馴染みやすい心温まるポップスを中心としつつも、音数が多いので豊穣で包み込んでくれるような感覚も持ち合わせている。軸になっているのは女性ヴォーカルの芯の強さと詩的さを重ね合わせた歌声(結構、大人っぽく色艶を感じさせる)。それを引き立てる様に柔らかなベースとドラムが刻まれ、ギターが軽やかにフレーズを奏でていく。さらに色鮮やかさを付け加えていくキーボードの存在も鍵となっていて、タンバリンやピアニカ等も効果的に入ってくることで実に豊かなハーモニーが鳴っている。それらが繊細かつ有機的に連なっていて、全体的な楽器のバランスの良さを感じさせると共に心地の良い浮遊感や煌びやかな質感を印象付けている点も良い。普遍的なポップスとしての魅力に、エレクトロニカの味の振りかけ具合は巧み。隙間を巧く活用したつくりも良い感じ。どの曲もしっとりと心に染みてきて、「アゲハ」や「Whisper’s fellow」「Musica Musica」などは個人的には音源よりも一層よく感じた。ほんわかと聴き入る事が出来る良いライヴ、それこそまた見る機会に恵まれればいいなと。

 ラストが主催のLLamaだけど、全然知らない。けれど彼等もなかなか良かった。ヴォーカル&ギターのフロントマンにトランペット、ウッドベースにツインドラムという異色の編成。風にそよぐような柔らかい歌声でこちらもポップスとしての機能性を十分持っているんだけど、編成上の都合でやっぱりそう簡単に表現できないサウンドを鳴らしている。ギターはかなりシンプルなフレーズやコードを弾いて、トランペットがそこに加勢していくのだが、ウッドベースのふくよかなラインとツインドラムの強靭さと迫力が全部持っていっちゃうほど目立っていたのが印象的であった。

 しなやかな歌ものとしてのスタートしたのに、躍動感あるリズムやポストロック的な加熱していくアンサンブルが牽引する事で世界観が反転するほどの驚きがある。とはいえそこに至る過程の音の重ね方に繊細な工夫がみられ、静的なフィーリングや歌ものとしての矜持を感じさせる部分もあった。故にポストロック~ジャズ辺りを昇華したポップ・ミュージックといった印象を受ける。でも、結局は轟音に接近する迫力のグルーヴが強烈だったなあ。おそらくCDとライヴではかなり別ものだと思われるので、音源の方もチェックしたい所。ちなみにアンコールはなかったけど、ototoyで無料配信になったというできたてほやほやの新曲がアンコール代わりに流れていた。

 19時過ぎに始まって、終わりは22時半を過ぎた辺り。どのバンドも45分くらいは演奏してたようで、そこそこロングセットだったのも楽しめた理由。近からずも遠からずな3バンドを存分に堪能できた。最後に物販でNETWORKSの09年の初期EPの『cafe』と発売されたばかりのPrecoのコンピレーションを購入して帰宅しました。

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