2011/07/09 Akron/Family ”AKAK DREAMTIME 2011 TOUR” @ 名古屋アポロシアター

110709akron

 USインディーロック・シーンでは既に無くてはならない存在とまで化しているアクロン・ファミリーの面々が約2年の時を経て2度目の来日公演である。前回は、ディアハンターとのカップリング・ツアーでインディ・ロックの未来を担う存在として期待をかけられての初来日であったが、その後の両バンドの成長ぶりは周知の通り。今回、アクロンは日本に大きな影響を受けて制作されたという新作『S/TII:』を引っ提げてのツアーとなる。対バンも各地それぞれ豪華なのもいいね。

Yawiquo

 仕事で遅れて19時20分ぐらいに到着すると、サックスとドラムという2つの楽器が火花を散らし合い、強烈な音塊を打ちこんでくる。本日の対バン相手は、SAX RUINS。かの吉田達也氏と名古屋のサックス奏者の小埜涼子氏のユニットである。その2人という少数精鋭で、予想以上の破壊力を持った異形のハードコアを奏でてていたのが印象的であった。ユニゾンで鳴らしてる部分では刺激と心地よさを感じ、強弱のアクセントも効果的。そして、畳みかけるようにドラムが暴走してサックスが火を噴く場面では体中が熱くなる。聴いてるとジョン・ゾーンを浮かべる人が多そうな感じ。お互いを切り合う様なサックスとドラムの攻守の鬩ぎ合いは、鳥肌物。ひたすらストイックでスリリングな展開には本当に笑うしかなかった。しかし、会場着いてすぐに『今ので8曲終わりました』という吉田氏のMCに、僕は絶望しましたよ(こんないいのを見逃してしまったという意味で)

Sub Verses S/TII:コズミック・バース・アンド・ジャーニー・オブ・シンジュ・TNT Set Em Wild Set Em Free

 そして、アクロン・ファミリーが20時10分過ぎから。最初にコントラリードの方が『アクロン・ファミリーの”ファミリー”はみなさんの事です!』という前説をしたときは、ペ・●ンジュンかよとツッコミ入れたが(笑)、前評判の高いライブを実際に体感すると彼等の”ライヴ力”に驚きの連続だ。集まったファミリーの参加がライヴには不可欠です、と言ってはいたが、大きな一体感へと至らしめるバンド自身の力量は確かなもの。ベースの人がステージに出てきた時にも、どこの風呂上がりのおっさんだよ!とこちらにもツッコミいれてしまったが(風貌はメンバー3人とも、ホントさえないw)、地に足つけた安定感のある演奏が強く印象に残る。

 メンバー全員がマルチプレイヤーで、曲毎に楽器を代えての演奏、さらにはメンバー3人がそれぞれ唄を取っていて、ステージ上はとても目まぐるしい。しかしながら、見せる事を意識していること、そしてお客さんを楽しませるということは常に念頭に置いていて、演奏の細かい動きのひとつひとつに拘っていたり、コール&レスポンスをきっちりと入れて一体感を生みだしたりと全てにおいて抜かりがない。ライヴでは、アヴァンギャルド精神とエンターテイメント性をきっちりと両立させているといえるだろうか。

 しかし、ライヴではその様々なジャンルへの横断がより自由で垣根が無くなってる感じ。フォーキーな温かみある唄ものや眩暈のするサイケデリック・ロックが中心ではあるものの、いきなり予想以上にヘヴィなうねりが空間をねじ曲げたり、ミニマルなシンセ音でニューウェイヴ風に着飾ったり、トライヴァルなリズムで大きく盛り上げたりと世界が自在に切り替わっていく。このダイナミックな振り幅と口あんぐりさせる展開の連続、たまらねえ。曲間にしても、強烈なセッションやシンセ&効果音の演出によって場のエネルギーを盛り上げて次へと繋いでいくのが印象的。次は何が起こるんだろうというドキドキ感が常に心をざわつかせ。その演出がまた巧みである。

 時にはアヴァンギャルドでコアなセッションに突入して、ついていけなくなる場面もあったことはあった。っが、次の瞬間にはみなが笑顔で迎えられるような時が必ず訪れる。お約束のように客席に飛び込んでのバカ騒ぎは、本当に楽しい一時。これを演出して見せるアクロンのエンターテインメント精神には本当に頭が下がる。特に印象的だったのは、中盤に演奏された『Another Sky』で、オーオー!のコーラスで大いに盛り上がり、吉田達也氏も加わっての祝祭感に溢れたセッションに会場は興奮の坩堝。また、本編ラストの『Silly Bears』もまた新作ジャケに使われた火山の噴火を思わせる爆発的なエネルギーを感じさせたのであった。アンコールでは懐かしくなるようなしっとりとした唄ものから、ハッピーなラストを迎える『Light Emerges』で締めくくり。

 彼等のライヴって例えセットリストが一緒であっても、絶対に違う絵が完成させてしまうのが本当に凄いと感じた。楽しくなければ意味がないと言わんばかりに、人々に笑顔を咲かせ、昂揚感を最大限に高めていくそのパフォーマンスは鍛錬の賜物なんだろう。ツボを得たライヴ力、その場の空気を感じ取っての雰囲気作りの妙、それを可能にする引き出しの多さ。どれをとっても一級品だと思う。次はフジロックのフィールド・オブ・ヘヴン辺りでどでかくライヴをブチかましてほしいな。新作にも、FUJIって曲があったことだし。さらに多くの人の心を掴む事ができるはずだ。

 USインディーロック・シーンでは既に無くてはならない存在とまで化しているアクロン・ファミリーの面々が約2年の時を経て2度目の来日公演である。前 回は、ディアハンターとのカップリング・ツアーでインディ・ロックの未来を担う存在として期待をかけられての初来日であったが、その後の両バンドの成長ぶ りは周知の通り。今回、アクロンは日本に大きな影響を受けて制作されたという新作『S/TII:』を引っ提げてのツアーとなる。対バンも各地それぞれ豪華 なのもいいね。

 仕事してたので遅れて19時20分ぐらいに到着すると、サックスとドラムという2つの楽器が火花を散らし合い、強烈な音塊を打ちこんでくる。本日の対バ ン相手は、SAX RUINS。かの吉田達也氏と名古屋のサックス奏者の小埜涼子氏のユニットである。その2人という少数精鋭で、予想以上の破壊力を持った異形のハードコア を奏でてていたのが印象的であった。ユニゾンで鳴らしてる部分では刺激と心地よさを感じ、強弱のアクセントも効果的。そして、畳みかけるようにドラムが暴 走してサックスが火を噴く場面では体中が熱くなる。聴いてるとジョン・ゾーンを浮かべる人が多そうな感じ。お互いを切り合う様なサックスとドラムの攻守の 鬩ぎ合いは、鳥肌物。ひたすらストイックでスリリングな展開には本当に笑うしかなかった。しかし、会場着いてすぐに『今ので8曲終わりました』という吉田 氏のMCに、僕は絶望しましたよ(こんないいのを見逃してしまったという意味で)

 そして、アクロン・ファミリーが20時10分過ぎから。最初にコントラリードの方が『アクロン・ファミリーの”ファミリー”はみなさんの事です!』とい う前説をしたときは、ペ・●ンジュンかよとツッコミ入れたが(笑)、前評判の高いライブを実際に体感すると彼等の”ライヴ力”に驚きの連続だ。集まった ファミリーの参加がライヴには不可欠です、と言ってはいたが、大きな一体感へと至らしめるバンド自身の力量は確かなもの。ベースの人がステージに出てきた 時にも、どこの風呂上がりのおっさんだよ!とこちらにもツッコミいれてしまったが(風貌はメンバー3人とも、ホントさえないw)、地に足つけた安定感のあ る演奏が強く印象に残る。メンバー全員がマルチプレイヤーで、曲毎に楽器を代えての演奏、さらにはメンバー3人がそれぞれ唄を取っていて、ステージ上はと ても目まぐるしい。しかしながら、見せる事を意識していること、そしてお客さんを楽しませるということは常に念頭に置いていて、演奏の細かい動きのひとつ ひとつに拘っていたり、コール&レスポンスをきっちりと入れて一体感を生みだしたりと全てにおいて抜かりがない。ライヴでは、アヴァンギャルド精神とエン ターテイメント性をきっちりと両立させているといえるだろうか。

 しかし、ライヴではその様々なジャンルへの横断がより自由で垣根が無くなってる感じ。フォーキーな温かみある唄ものや眩暈のするサイケデリック・ロック が中心ではあるものの、いきなり予想以上にヘヴィなうねりが空間をねじ曲げたり、ミニマルなシンセ音でニューウェイヴ風に着飾ったり、トライヴァルなリズ ムで大きく盛り上げたりと世界が自在に切り替わっていく。このダイナミックな振り幅と口あんぐりさせる展開の連続、たまらねえ。曲間にしても、強烈なセッ ションやシンセ&効果音の演出によって場のエネルギーを盛り上げて次へと繋いでいくのが印象的。次は何が起こるんだろうというドキドキ感が常に心をざわつ かせ。その演出がまた巧みである。時にはアヴァンギャルドでコアなセッションに突入して、ついていけなくなる場面もあったことはあった。っが、次の瞬間に はみなが笑顔で迎えられるような時が必ず訪れる。お約束のように客席に飛び込んでのバカ騒ぎは、本当に楽しい一時。これを演出して見せるアクロンのエン ターテインメント精神には本当に頭が下がる。特に印象的だったのは、中盤に演奏された『Another Sky』で、オーオー!のコーラスで大いに盛り上がり、吉田達也氏も加わっての祝祭感に溢れたセッションに会場は興奮の坩堝。また、本編ラストの 『Silly Bears』もまた新作ジャケに使われた火山の噴火を思わせる爆発的なエネルギーを感じさせたのであった。アンコールでは懐かしくなるようなしっとりとし た唄ものから、ハッピーなラストを迎える『Light Emerges』で締めくくり。

 彼等のライヴって例えセットリストが一緒であっても、絶対に違う絵が完成させてしまうのが本当に凄いと感じた。楽しくなければ意味がないと言わんばかり に、人々に笑顔を咲かせ、昂揚感を最大限に高めていくそのパフォーマンスは鍛錬の賜物なんだろう。ツボを得たライヴ力、その場の空気を感じ取っての雰囲気 作りの妙、それを可能にする引き出しの多さ。どれをとっても一級品だと思う。次はフジロックのフィールド・オブ・ヘヴン辺りでどでかくライヴをブチかまし てほしいな。新作にも、FUJIって曲があったことだし。さらに多くの人の心を掴む事ができるはずだ。

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