2012/01/19 POLINSKI “LABYRINTHS” release tour @ 名古屋

 65daysofstaticのギターとピアノを努めるPaul Wolinski(本隊だと一番下手側で演奏してる人)のソロプロジェクトのツアーが行われるという事で足を運んできた。昨年11月にリリースされたソロアルバム『LABYRINTHS』を記念しての東名阪ツアー。ポールによる完全にテクノ方面に振り切れたダンス空間はどんなものなのか!?と楽しみにしていた。しかしながら宣伝を全くしていなかったからか、客らしき人が15人もいないという(しかも前座のバンドの知りあいっぽい人多め)凄まじい過疎の中でのライヴであったのが寂しい限りであった。

 15分押しぐらいで一番手に登場したのが名古屋のJilliJili(ジリジリと読む)。5人組のインスト・バンドでトリプルギター、ベース、女の子ドラムという編成。さらに静と動を行き交いながら壮大な物語を綴っていく昨今の王道タイプのポストロックを鳴らす。丹念にアルペジオを重ねながらたおやかに突き進み、その刹那一瞬で切り替わって轟音へ。強靭なリズムによる先導(ベースの音がやけにでかかったけど)し、トリプルギターによる凄まじい音圧で圧倒してくるのだけど、ひとりはメロディをきっちり奏でているのが印象に残っている。こういうのが好きな人の琴線には確実に触れる音だなと。また意外性もあって、2曲目にやった「abyssopelagic」という曲ではどの楽器も殺気だった重い音を叩きつけていてゾクゾクしたし、4曲目では静と動の織り成す世界の中で疾走感のあるパートに昂揚したし、ラストの5曲目ではギターのユニゾンのハモリからタッピング挟んで荒れ狂うクライマックスへと突入していくのはたまらんかった。Explosions In The SkyとかMONOとか思い浮かぶサウンドではあるけど、te’に代表される残響らしい要素(ダイナミズムというか爆発力というかそんな感じの)も垣間見えてこのイベントに呼ばれるだけあるなあという印象。Gifts From Enolaとかライヴ見ていてもっと色々なバンドが浮かんできたけど、自分達の音をきっちり追及している感じを受けたので期待したいバンドですね。

 2番手のトゥラリカは、変化球続きの不思議ちゃんバンドって感じかな。オーソドックスな3人編成だけども間を大事に生かした楽曲を奏でている。ファルセットで歌うギター&ヴォーカルとベースが肝になっていましたが、個人的には全然好きではなかったのでこんな感じで勘弁して。25~30分ぐらいの演奏。アルバムは出たばっかだそうです。

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 20時45分ぐらいからラストのPOLINSKI。しかし、近くで見るとポールは腕毛が意外と濃いな(笑)。ステージにはキーボードとラップトップとあと少し機材があって、完全に独り舞台。僕はアルバムは買ってなくてちょいと聴いたぐらいで来たんだけど、ライヴ見ていると65daysofstaticの最新作からバンドサウンドを抜いて、よりテクノ方面に推し進めた印象を受けた。重い4つ打ちがゆらゆらと体を揺さぶって、煌びやかなシンセサイザーに彩られては、65dosの「Radio Protector」に代表されるような鍵盤の美しいフレーズが挟まれて彼らしさを再確認する感じ。まあ驚くのは、本隊同様の鋭角さを保っていたことで(ビートは65dosみたいだなと思ったし)、あんなに昂揚させられるとは思ってなかった。デジタルでありつつもやっぱりどこかメロウに感じる点も良い。客が少ないのは残念だけど、目当ての人はかなりノリノリな感じで彼が生む音に酔っていたと思う。ポール自身は65dosでの演奏の時みたいに軽快に動きながら、シンセサイザーとエフェクター?みたいなのを自在に操っていた。そして、曲が終わると水を口に含んで軽くはにかんだ笑顔をみせながら会場の拍手を全身で感じていた様子。時間にして約45分ほど、65dos見たときほどの熱さは無いにしても個人的には十分に楽しめた。

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