2012/03/20/ cali≠gari / ムック / lynch. 「名古屋地下室 -地下一階-」 @ ZEPP NAGOYA

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 2003年の活動休止、そして2009年の活動再開。それから賞味期限だので集散を繰り返す異端音楽集団cali≠gari。僕は活動休止後(2003 年の終わり~2004年初頭ぐらい)に彼等を知った口になるのだが、長い月日を経て、こうしてようやくcali≠gariを拝めることができるのは感慨深 い。といっても個々人の活動で言えばgoatbedは3回見てるし、研次郎さんの雄姿もSEX MACHINEGUNSで何度か拝見してはいるんだけどもね(というわけで青さんだけ見たことない)。でも、やっぱりこうして4人をステージで見れるって のは特別な感情が湧きあがってくる。というわけでとても楽しみにしていたライヴだった。チケットは8400円もしたけど(苦笑)

 今回は名古屋地下室というイベント。東京では何度かやっているものらしく、名古屋は初開催なので地下一階、東京は地下一八階になっている。共演は全公演 にムックで、あとは東名阪で違い、名古屋では実力派のラウド/スクリーモ5人組lynch.が出演。lynch.は去年出たアルバムがなかなか良かった し、ムックはちょうど5年ぶりにライヴを目撃するのでこちらも期待感があった。そして、ZEPP NAGOYAへ来るのも5年ぶりだったり・・・。会場に集まるお客さんも含めていろんな意味で久々の感覚を味わう事が出来たのだった。しかし、2階席にし たけど、見やすくて良かったな(1階に比べて2階はガラガラだったけど)。

INFERIORITY COMPLEX(初回限定盤)(DVD付) I BELIEVE IN ME BALLAD

 会場に入ってみると、lynch.が既に演奏していた(汗)。焦って席を探して、着席するも・・・しかし予想以上に重く鋭さを持ったサウンドが鼓膜を襲 う。いきなり肉弾戦に持ち込まれたと感じるほどにアグレッシヴなステージ。昨年発表のアルバム『I BELIEVE IN ME』での強烈な印象そのままに、力のこもったストレートの如しラウドな音塊とシャウトの連続には血が騒ぐ。メタリックなリフを基調にスピーディな展開が 繰り広げられ、前述したように葉月のシャウトが耳に刺さる。そして、サビを中心にV系譲りのメロウさが顔を出し、しっかりと共存が図られている形。とはい え、ライヴだと前述したようにその獰猛さ・攻撃性が際立っており、いかにlynch.が激しいバンドかを物語っている。ステージングもかなり体育会系だ。 会場もバンギャの伝統芸能“ヘドバン”(これはこの日の桜井青さんのMCより拝借)で応戦。その眺めは2階席から見ると、爽快。セットは知ってる曲だと 「I BELIEVE IN ME」「-273.15℃ 」「ALL THIS I’LL GIVE YOU」などを演奏し、新曲の「MIRRORS」も含めて対バン上等の気迫に満ちたもので、大きな衝撃を与えるには十分だろう。少なくとも僕は惚れ直しました。

シャングリラ 朽木の灯 球体

 サブアクトのろみちゃんを挟んで(ギター片手にくるくるぱーって歌ってたよ)、ムックは18時10分からスタート。前述したように見るのは5年ぶり。ア ルバムでいうと『極彩』まで遡ることになる。4thアルバム『朽木の灯』での到達点から、新しい音楽を模索し続けていた時期であり、今もその変革は続いて いて、現在は打ち込み4つ打ちを取り込んだエレクトロ・ムックとかしているのが記憶に新しい。ライヴの始めはそれこそデジタリズムみたいなSE 「Chemical Parade」から「フォーリングダウン」へと繋がり、カラフルなデジタル音とフィジカルに効くヘヴィな演奏が噛み合って、ガンガンに会場を揺らす。意外 とその相乗がライヴでも効果的に発揮されており、ノリが凄いよかった。ド派手な赤い着物で煽る達郎の姿も印象に残っている。エレクトロ・ムック否定派もラ イウでのこのエネルギーを感じると、意見が変わるかもしれないと思えるほど。でも、続けざまの「娼婦」の歓声と盛り上がりは凄かったなあ。俺は座ってみて たけど、思わず感激して立ちあがったもん(笑)。

 そこからは最近のシングル曲を中心に推移。もうアルバムでしかチェックしてないからわかんないのが何とも寂しくも思えたり。昔はシングルもちゃんと買っ てるぐらいだったのに・・・。でも、ニルヴァーナ(その時は知らなかったので後で調べた)は売れ線曲でポップだけど、懐かしいメロディアスさがあったよう に感じられた。あと、突き抜けるような爽快感も良かったし。しかし、アラサーのわたくしはやっぱり昔の曲にノスタルジーを感じるもので、「茫然自失」~ 「蘭鋳」~「大嫌い」というラウド3連発の締めくくりに、ギュッと拳を握りしめて全身を熱くしておりました。スリップノットばりの「茫然自失」は、女子た ちのあの肩車からのダイヴの流れが変わって無くて安心・・・したけど、「蘭鋳」でさっき名前出したスリップノットみたいに曲の途中でブレイク入れてしゃが んでからのジャンプをやらせてた。俺がライヴ行ってない間に、変わってるんだなあ・・・本当に。と懐かしきと新しきを感じながら、ムックのライヴを短い時 間だけども堪能できた。

–setlist–
フォーリングダウン / 娼婦 / アルカディア / バルス / ニルヴァーナ / アイアムコンピュータ / 茫然自失 / 蘭鋳 / 大嫌い

cali≠gariの世界 グッド、バイ。 11(通常盤)

 最後はいよいよcali≠gari。さあ、みせてくれ。そのエンターテイメントを!と期待してたら衣装からして凄すぎるわ。石井さんは変わらずにお洒落 ですが(青さんにパリコレなんたらとバカにされてましたけどw)、研次郎さんが肩にホワイトタイガーを乗せてて、マシンガンズのヘヴィメタル・ソルジャー な衣装からさらに進化を遂げてて笑った。あんな格好でとてつもなく凄いベース弾くのは、あの人ぐらいだろ。いや、しかしそれにしても4人の揃った姿を見る のは感動するね。SIAM SHADEの時もそうだったけど、やっぱりいつもとは違う感情が出てくるし感謝の気持ちが強い。これだけでも今日、見に来た価値はあった。

 さて、ライヴの方はどうだったかといえば完全に”今モード”。初っ端から最新作の『11』からの楽曲を連発。セットリストの半分ぐらいはそこからだっ た。自分はまだアルバム買ってないで曲はほぼ知らんけど(汗)、「吐イテ棄テロ」~「JAP ザ リパー」~「娑婆乱打」と続いたらしい。ギラギラとした打ち込みニューウェイヴに、歌謡曲メロディから変態チックなセンスまでが異種混合されており、色々 な方向に振れてるのは変わらず。石井さんの歌は冴えているし、リズム隊もしっかりと安定。研次郎さんのテクは職人の域を超えておりますな(教則本、超絶 ベーシスト養成ギプスを出したみたいです)。だけども、「10」の時以上にバイタリティに溢れてると感じる。特に「娑婆乱打」のテンションは予想以上に凄 くて笑った。メンバーはステージ上でよく動くし、MCもグダグダあり、笑いありで会場を活気づけてくれる。

 しかし、セットリストにもう少し歌ものが入ってると良かったけど、これはこれで楽しかったです。やっぱり「ブルーフィルム」は聴きたかったけども。本編 には過去曲は2曲だけで、「ミルクセヰキ」とSEXコールからのcali≠gariの代名詞的曲「エロトピア」。中でも「エロトピア」は、カリガリのエン ターテイメント性を確認するには十分で、独特の空気感がそれまでを一変させるぐらいだった。

 アンコールは演奏する曲を青さんがMCでおもいっきりばらしてたけど(笑)、「嘔吐」でしっかり踊らせて、「37564」「マネキン」で会場を気持ちよ くヒートアップさせて終了。ワンマンと比べると当然のように短かったが、念願のcali≠gariは見る事が出来たし、ムックもlynch.も確認でき て、チケット代は高かったが満足度は高い。まあ、カリガリは2時間ぐらいやって欲しかったけども(ムック&lynch.もあと3曲ぐらい多ければ ね)、これはいつか見るワンマンにとっておくか。賞味期限がまた、いつくるかわからないけど・・・。また4人に会える事を願いたい。

–setlist–
吐イテ棄テロ / JAP ザ リパー / 娑婆乱打 / コック ア ドゥードゥル / その斜陽、あるいはエロチカ / 暗中浪漫 / 最後の宿題 / ミルクセヰキ / マッキーナ / -踏- / エロトピア

–encore–
嘔吐 / 37564 / マネキン

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