2014/03/21 WHAT’S HAPPY!?(溶けない名前、灰、MANDAMなど) @ 鶴舞DAYTRIP

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 3連休の初日だし、せっかくだからライヴでも行こうかなと思い、フラーっとこちらのイベントへ行って来た。お目当ては、2枚のデモCD-Rがなかなかにツボだった名古屋の”溶けない名前”というバンド。どんなライヴをやってくれるんだろうなあという好奇心に煽られましてね。あとは、地元のバンドも久々にちゃんと見てみるかという思いもあった。先月にGlaschelimを見に来た時にちょっとは見ているとはいえ、愛知県に住みながらほとんど知らないんで(汗)。それにしても受付やってたお姉ちゃんが、その先月見に行ったライヴに出演していたバンドの子だったんだけど(多分)。

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 会場に到着した時には既に始まってたけど、1番手はThe Soon。失礼ながらも「オッサンじゃねえか!?」というもっともな指摘がパッと頭の中に浮かんだけど、調べたら今年で結成10年目になるキャリアのあるバンドでした。聴いた感じでは切なげシューゲ/ギターポップという印象は強く、浮遊感、哀愁を伴う音空間を創造。輪郭のぼやけたヴォーカルや轟音ギターなどこのジャンルらしい特色は出しつつ、何年もかけて磨いてきたその実力をちゃんと発揮していたかと思います。最後はギターヴォーカルの人のメガネが吹き飛ぶほどの熱演で、燻し銀の味わいもあり。ベースの人の熱い事を言ってるわりに棒読みすぎだろなMCも含めて、楽しませていただきました。

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 2番手にmishca。チャーミングな女子二人を擁する地元の男女混成4人組バンド。ギターポップやりたい年頃の子たちがちゃんとギターポップやってる感じなんですけど、4人全員がヴォーカルを取り、曲の中で順序良くパートを変えていくのがキラキラ度と青春度を増してておもしろかったかな。それ以外に取り立てて目新しい部分があるわけではないし、文化祭感あったけど、丁寧に紡ぐグッドメロディからは、ふとした優しさや懐かしい感触もありますかね。道端にそっと咲いている花みたいな感じがするので、どなたかがちゃんと見守っていかないとダメだと思いますよ。しかし、無料配布中の音源をもらいそびれてしまったな・・・。

‐‐‐setlist‐‐‐
スローダンス / ヒグラシ / スピログラフ / ハロー

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 3番手は灰。地元が岐阜で、名古屋を中心に活動している4人組バンド。オーソドックスな編成に女性ヴォーカルが座って歌うんだけど、このちょっと椎名林檎入った感じの女性ヴォーカルが入ってくると、一気に空気が変わってしまった。演奏はわりとポストロック風のダーク寄りな哀愁叙情系のサウンドだけど、情念が込められすぎたあの歌声が乗ると、やたらと迫力が出てくるし、説得力が段違い。そこら辺にいた時は、わたし本読むのが大好き的な普通のメガネ女子だった気がするんだけど、完全に別人格が目覚めたような感じで本当に驚きます。そして、なぜか最後の曲だけコーラスで激情ハードコア風の絶叫が入ってきたり、グロッケンも差し挟んできたりと予想外の奇襲もあり。一種の演劇を見ている様な約20分のステージは、あっという間だった。

 それと、ベースの人がMCでは今をときめく現代ベートーヴェンこと佐村河内氏の話題にした嘘を自分に置き換えて話してたけど、”サムラコージ”じゃなくて、”サムラゴーチ”ですよと名前を間違っているところをはっきりダメだししといてあげます(笑)。あと、ヴォーカルの女の子が人見知りバンドなんでって言ってたけど、バンドのカラー的には人見知りで貫いた方がいいんじゃないですかね。

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 4番手は、お目当ての溶けない名前。この日は、録音の要であったというベースの人が残念なことになってしまったため、The Shipsというバンドの方がサポート・ベースを務める4人編成。ライヴはいきなり新曲かよ!でスタートを切り、そのまま4曲続けて新曲が続く(1st,2ndにも入ってない曲だった)。ただ、それらの中でもバンドの特色はしっかりと出ていて、歌謡性のある男女ヴォーカル、ポップで甘いメロディ、ノイジーな轟音ギターと随所に旨味を乗せてくる。特に歌メロかな、聴いていると非常にポップな感触があるし、加えて特有のまろやかさみたいなものがあるので、全くの先入観なしで初めて見た人でもすーっと入ってくるくらいに心地よい。その分、音圧的にはちょっと物足りなさもあるんだけど、これは続けていくうちに最適なバランスを見つけていくと思う。

 うらたにあすかお嬢ちゃんの舌っ足らずな今時女子MCサービスも挟みつつ、ラスト2曲は「ロボットと詩集」「ぼくらの倒錯ごっこ」で締めくくり。特にデモで聴いた時もインパクトが大きかった「ぼくらの倒錯ごっこ」が、ジザメリ的な疾走ノイズ・ロックと可憐なポップさがライヴでも強烈だった。まだまだな部分はあるとはいえ、全6曲約30分、十分に楽しめました。しかしながら、何よりもドラムの方がBorisのDrone Evilのシャツを着ていて、それがすごく気になってしまったんですよね(笑)。この話は続きがあるので後述します。

‐‐‐setlist‐‐‐
電気信号の妹 / カルピスちゃん / 透明通信 / 少女の官能基 / ロボットと詩集 / ぼくらの倒錯ごっこ

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 学者メガネ君と黒縁メガネ君、そしてちょこっとふくよかな女子によるインスト・トリオ。ドラムレスでの3人編成で珍しいタイプですが、やってる音楽も珍しい。昨今のポストロック~マスロック・ブームに乗っかったものかと思いきや、昂揚感を煽るものでは全く無い。ふくよかで柔らかいベースを幹に、エフェクトかけた2本のギターが絡みながら割と自由に動く感じ。轟音ギターとかロックとかそういう感じでは全く無い。徹底して精査した音だけ鳴らしているというか。完全に職人芸。マニュエル・ゲッチングとも違うんだよなあ。僕があまりこの辺を知らないとも言えるんだけど、なんとも不思議なインストで、”業”という表現にも近しい感じかな。とても表現に困る(苦笑)。これを若い子がやるのかっていうね。あと、ふくよかって2回ぐらい書いたから、ベースのお姉ちゃんがこの記事を読んでたら確実に僕は嫌われると思います。

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 トリはMANDAM。先月のイベントでもライヴは見ているのですが、その時は2人編成だったので3人編成である彼等の本気は初めて見る。”Experimental Noise Rock”と自負するスタイルは、先月見た時点でも興味深かったのだが、本日のライヴもおもしろかった。ラップトップ駆使、ギター、ベース、キーボードにドラムと自在に音を操りながら、実験的でいてダンサブルな空間を鮮やかに演出してみせるその手腕。BattlesだとかZombiだとかFactory Floorだとかが個人的には浮かぶんだけど、当然に彼等らしくもある。反復のミニマリズムとロックの昂揚感が絶妙なバランスで溶けていて、なおかつ攻撃的に再構築している点が良い。途中で「間違えましたー!」と演奏が止まるという大失態まで犯したとはいえ、今日ライヴ見た中では一番良かったと個人的には思う。それと、間違えてやり直しで演奏している時のベースの人の「次は間違えんなよ」っていう雰囲気が出てたジャックナイフのような鋭い目つきがなかなかに刺激的であった。

 でも、「youtubeで”MANDAM LIVE”で検索すると出てきます」っていうけど、調べたら全く出てこないんだが・・・。あと、ちゃんとホームページぐらい作ってくださいよ。myspaceは古いので、SoundCloudかBandcampに移行してくださいよ。せっかくおもしろい音楽やってるのに非常にもったいないと彼等に関しては思った次第。ここでいっちょやってみてもいいんじゃないですかね。


 んで、この後は身内臭が凄かったんで速攻で帰ろうと思ったんですけど(めちゃくちゃ失礼)、扉を開けると前方から溶けない名前のドラムの方がタイミングよくちょうど前から歩いてきたので、捕まえてお話しをいろいろ聴かせていただきました。

 Borisのシャツの事から切り込んでいったため、Boris関連の話が多くなってしまったけど、ちゃんと溶けない名前というバンドの生い立ち、作曲方法、来月の自主企画についてだったりを伺ってみたり。まあ、具体的な事を載せていいのかが、わからないから載せないですけども。あとこの日に演奏した「カルピスちゃん」と「透明通信」っていう曲ではAtsuoの叩き方を意識しているそうな。次、ライヴ見に行くときはBorisのシャツを着ていきますという謎の約束をして、お別れ。来月の彼等の自主企画、どうしましょうかね。

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