2014/07/08 BiS 解散LIVE「BiSなりの武道館〜騙された気分はどうだい?〜」@横浜アリーナ

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 祝、解散・・・!? 約3年半の活動の中で、話題作りのために数々の奇行と様々な搾取を繰り返してきた、新生アイドル研究会、BiSの解散LIVEである。その破天荒な活動が故に、日本武道館で解散するという夢も「こんなのを武道館に立たせたらアカン!絶対にアカン!」とスーツを着た大人達のけしからんジャスティスに潰され、武道館公演を泣く泣く断念。代わりにBiSの墓場として選ばれたのが、ここ横浜アリーナであるが、国技館ライヴを失敗したのに、武道館よりもさらにキャパの大きい会場を選ぶ辺り、前代未聞(笑)。案の定、「1万枚余ってます」とネタなのか、本当なのかわからない解散商法を使い、遂には街宣車まで用意して宣伝したが、果たして本日はどういったジャッジが下ったのか。

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 横アリに14時前に到着すると、BiSの解散にふさわしい?ありえない光景が広がっていた。会場横に献花台が用意されていて、そこに研究員達が故人を偲ぶ花を添えていく。既に追悼ムード。その割にこの辺で、nerveを元気よく踊っている人達もいたりと相変わらずおバカやってたわ(笑)。もうおかしなテンションでなきゃ、やってらんないっ! みたいな感じだろうか。夏の日差しにも負けないぐらいの熱さと異様なムードが開演前から漂っていた。そんな中、周りを見渡せば、大物研究員の電撃ネットワーク・ギュウゾウさんが色んな方々と写真撮っているという。あとは、名古屋のライヴで見かけた芋メンも紛れ込んでいた。

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 予定時刻の15時半ごろにちゃんと開場。入場した頃には既に長蛇の物販列(この日は開場後に、横浜アリーナ内で販売)ができていた。さらに2階では、BiSの歴代衣装がズラリと並べられており、3年半の歴史を静かな迫力と共に物語っている。でも、み、水着は?(笑)

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 ちなみに僕の席は、2階のアリーナ席の後方。ただ、ここが研究員勇志たちのバルーン企画の席のすぐ後ろで、100席ほど買い占められたという席に次々と膨らんでいく風船が用意されていく。どう見ても危険な訓練をくぐり抜けてきた黒人&マフィアくさいセキュリティ・スタッフに、勇志たちがなんかいちゃもんつけられつつ、気付けば用意した席の数では隠しきれないほどの風船ができあがっていた。そして、この大量の風船が最後に感動的な場面を作るわけです

 また、音が聴こえてくるのにほとんどの人が気に掛けずにいただろうステージでは、妄想シンガーソングライターだという、蜜矢氏が「おっぱい」という曲を弾き語りで歌いあげている。その後もまばらな拍手を受け、精一杯の感謝をこめて演奏する密矢氏だったが、この席からでは姿がほとんど見えなかった(苦笑)。

 オープニング・アクトが終わると、お馴染みのスタッフの方(KM佐藤さん)から諸注意と今日のやっちゃいけないことの発表。その中でも「モッシュ、ダイヴ、リフトは基本、禁止! ただし、プレミアチケットの方とゴールドチケットの方はOKでーす。6000円の普通の方々は自分の席で立ち止まって見て下さーい。2000円のクソみたいに遠いところにいる人達は、始めっから相手してないんで何も言いません。」ってところは笑った。音しか聴けないという1円席に至っては、紹介もされない(笑)。ちなみに10万円の超絶プレミアチケットは一番前だけど有刺鉄線と戯れる檻のような所だったし、2000円はこんなんだ。富豪の気分はどうだい? 貧乏の気分はどうだい?と多分、言いたいのだろう。これがBiSらしいといえば、BiSらしいのである。ちなみに集客の方はというと、約8000人が集まったそうだ。会場を狭めて使用したとあったが、十分に埋まっているように見える。


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 定刻から遅れること約30分。解散ライブのオープニングを飾ったのは、代表曲である「nerve」。それもただの「nerve」じゃない、歴代メンバーの3人が加わってのドリームBiSでの「nerve」である。いきなりの大盤振る舞いに、6000円チケットの方々は「その場で楽しみましょうの法」を破る人が多数で、通路まで突撃してバカ騒ぎ&エヴィゾリで猛り狂う。前方では既に、いかついセキュリティ・スタッフと研究員がデスマッチしているらしく、初っ端から壮絶である。ただ曲が終わると、すぐにはけていくメンバー達。ほどなく巻き起こる「アンコール」の声だが、それをかき消したのがモー娘。じゃないジュンジュンこと渡辺淳之介とサウンドプロデューサーの松隈ケンタで、大会場を前に「We Will Rock You」を熱唱して自分だけ最高に気持ち良くなって、ステージを後にした(笑)。

 「ただ泣いて」のトラックにのせたオープニングムービーに続き、解散ライヴは6人で本当のスタートを切る。しかし、いきなり底抜けに明るくてポップなラスト・シングル「FiNAL DANCE」を持ってくるとはね。イエモンのカバーである「プライマル。」と続いた時は、頭の中に???と並んだが、3rdアルバム収録曲の「nasty face」「MMGK」「ERROR」と披露していく中で、頭にひとつの答えのようなものが浮かんでくる。もしかして、”新→旧に遡っていくセット”なのではないか。3rdのアルバム曲を終えて、「STUPiG」に向かった時に確信になった人は多いと思う。その中で「MMGK」の間奏部ではプー・ルイが力強く「おっぱい!おっぱい!」と叫んで武道館に立つという道を遠のかせ、作曲した元MADの上田氏が訪れた中での披露となった「STUPiG」では乱入したヨコアリ君にテンテンコで笑顔でカンチョーを決めていた。「MURA-MURA」では搾取という言葉がふさわしい超絶プレミアチケットの富豪研究員たちが横断幕を掲げる。

 人気曲の「Fly」や感動的な「ODD FUTURE」でさえ、後半にとっておくことはせず、時系列に沿って披露。数曲を除いて特別扱いは無いのだろう。ふりかえりなのか、それとも最終メンバーで過去のBiSを超えたと証明したかったのか。ただ、今日のライヴが凄かったのはこれだけではない。ほぼ休憩なし、MC一切なし、解散セレモニー的な演出がほぼなしであったこと。ここでもアイドルとしての攻めどころを間違えてるわけだが、何のギミックも無く、ありのままのBiSとして解散ライヴに立ち向かった彼女達の姿に、素直に胸を打たれた。「研究員 大好きーー」も頂けたDorothy Little Happyの「デモサヨナラ」のカバーが終わると、中央に鎮座する大きな赤いボタンが押されて、3分休憩に入って会場に笑いが巻き起こったのは印象的だった。

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 3分が過ぎると、多くのファンを獲得した2ndアルバム『IDOL is DEAD』期の楽曲へ突入していく。ファーストサマーウイカがBiSの理想形と評す5人編成時代の、いわゆる”エモいアイドル”が定着した時期である。「IDOL is DEAD」~「Ash」と再びエンジンをかけ、「BLEW」や「CHELSEA」でさらに熱くしていく。「IDOL」ではカミヤサキがいつも通りにダイヴを敢行し、「survaival dance」と「YAH-YAH-YAH」という2つのカバー曲が横浜アリーナに集まった人々の拳をあげさせる。解散の感傷なんてほとんど感じられない怒涛の展開がこの後も続いていく。

 彼女達の代表曲のひとつである「primal.」では、切なくてエモい曲調とみんなが振り返っての両手上げの光景が目に焼きつくほどに壮観だった。そして、未だに彼女達の最大トピックであり続ける全裸PVでお馴染みの1stシングル「My Ixxx」で39曲が終了。既に体力的に厳しいように見える6人だが、ステージからは終わる気配は未だに全くない。

 そのまま休憩無しでいよいよ1stアルバムのゾーンへ。いきなりの「パプリカ」でプー・ルイとコショージのディープキスからの騎乗位に、横アリがどよめく。これでまた将来的に武道館が・・・(苦笑)。さらに「Give me your love 全部」で盛り上げ、そこからは、センチメンタルな風を運ぶアイドルポップスが続いていく。「YELL!!」ではサキちゃんのパートのところで綺麗に染まった青のサイリウムが本人の涙を誘い、「one day」ではサイリウムで作られた星を見つけたプー・ルイから満面の笑みがこぼれる。

 そんな研究員たちの泣かせる演出が、ラストにかけて加速。極めつけは、僕の目の前で準備してた大量のバルーンだ。ハッピーな昂揚感で包む「レリビ」でついに投げ込まれたバルーンが美しい光景を作り上げる。また、この曲ではメンバーが客席横の通路を一週したこともあって、研究員が席関係なく前に突入してカオスの状況へ。セキュリティ・スタッフもあの大人数が雪崩込んできては、お手上げだったようだ。そして、最後はやっぱり再びの「nerve」による横アリ総エヴィゾリ化計画。僕も気付いたらエヴィゾリしてたし、ずっと座って見ていた隣のお姉ちゃんもエヴィゾリしてた。横アリ総エヴィゾリの壮観な光景からは多幸感が溢れていたように思う。横浜アリーナでも無敵の空間を作り上げた彼女達は、「ありがとうございましたー、BiSでしたー」と挨拶だけしてステージから去る。アンコール無し怒涛の49曲約3時間半の壮絶なドラマがここに幕を下ろした。これがBiSなりの美学・生き様、そして死に方だったのだ。

  すぐにprimal2.に乗せたエンドロールが流れ出し、メンバーと関係者の名前が次々と流れていく。その中でも、やはり姿を見せなかったテラシマユフの名前が流れた時は、一際大きな歓声が上がっていた。あれ、でも、コシノジュンコの名前が見えない・・・。見えなかったのはもしかして僕だけか。それとも終身名誉メンバーは幻だったのか。そのエンドロールも最後は、「世界を変えられた研究員」と大きく表示されて終わる。

 続いて、渡辺淳之介からメンバーの今後の進路についての報告があり、さらには警告音が鳴り響いた後にスクリーンに「翌日に下北沢SHLETERで3万円を搾取して元BiSなりのワンマンライヴの開催」を発表。これには、「こいつらー!」と思ったけどね(笑)。普通の精神してたら、こんなことは心苦しくてできるわけがない。おちょくることこそが正義。流石だわ、この悪ふざけ。茶番。「騙された気分はどうだい?」とはこういうことだったのか。「以上を持ちまして、新生アイドル研究会BiSは無事に解散しました。元研究員のみなさまには、BiSの終焉に伴い、今後はまっとうな人生を歩まれることを望む次第でございます。」と最後のアナウンスまで思いっきりふざけていたんだから。ただ、これでようやく解放される。研究員は更生するのかどうか(笑)。

  正直、解散したのか解散してないのかよくわからない状況で終わった。楽しさでいえば2か月前に見た名古屋ダイアモンドホールでのワンマン・ライヴの方が遥かに楽しかったし、感動という面でも他の解散コンサートの方が遥かに感動的だったのは事実。横浜アリーナ解散公演は、決して普段着のBiSではなかったと思うし、48曲ライヴはBiSなりの奇襲だったとも思う。ただ、彼女達が限界を超えるように挑んだ魂のパフォーマンスは、見る者の心に凄い衝撃を刻んだ。と同時に歴史にも名を刻んだよに思う。

 ”BiS is DEAD”の向こう側に元メンバー6人、そして彼女達に関わってきた方々の笑顔が溢れることを切に願う。でも、まだまだ先があるし、未来がある。これからも彼女達には走り続けて、夢の続きをみせて欲しいものだ。しかし、こんなアイドルは2度と出てきちゃダメだから!出てこないだろうけど。

‐‐‐setlist‐‐‐
00. nerve(6人+元メンバー3人)

‐オープニング・ムービー(ただ泣いて)‐
01. FiNAL DANCE
02. プライマル。
03. nasty face
04. MMGK
05. ERROR
06. マグマト
07. no regret
08. STUPiG
09. ODD FUTURE
10. Fly
11. Hi
12. DiE
13. MURA-MURA
14. BiSimulation
15. Hide out cut
16. あの頃
17. GET YOU
18. デモサヨナラ

‐‐3分間休憩‐‐

19. IDOL is DEAD
20. ASH
21. BLEW
22. urge over kill of love
23. hitoribochi
24. I wish I was special
25. CHELSEA
26. PPCC
27. 歩行者天国の雑踏で叫んでみたかったんだ
28. surival dAnce ~no no cry more~
29. IDOL
30. 豆腐
31. primal.
32. ウサギプラネット
33. YAH YAH YAH
34. eat it
35. gugigi
36. animal
37. スピリットブレインシンドローム
38. マグノリア
39. My Ixxx
40. パプリカ
41. Give me your love 全部
42. サウザンボルト
43. YELL!!
44. 太陽のじゅもん
45. one day
46. BiS
47. レリビ
48. nerve
-End Roll : primal2.-


 【おまけ】

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 お花集。うすた京介先生、SuG、坂本美雨さん、Especia、電撃ネットワークのギュウゾウ氏など。そして、元メンバーの寺嶋由芙からの満開のヒマワリ。ちなみに帰りに気付いたことだけど(というより開場した時は間違いなく無かった)、劇団ひとりからも花が来てた。BiS宛てに!ってそこはテンテンコのみにしてもらわないとおもしろくないと思うんだが(笑)。

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 自分の目の前でSサイズとMサイズが売り切れるという悲劇を目の当たりにしましたが、「BiS × VANQUISH FiNAL コラボ Tシャツ」のLサイズを購入。

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 一緒に花見するぐらい交流があるとはいえ、BiSとVampilliaのステッカー・セットとは一体(笑)。


【おまけ:遺影でイェーイ BiS写真展】

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7/12に訪れましたが、たくさんの人が供養に訪れ、みなさん故人を偲ばれておりました。終わったばかりの横浜アリーナ公演を始めとして、彼女達の美しい写真が収められており、カメラマンさん達の尋常じゃない情熱も痛切に伝わってきました。

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