2015/03/22 3cm.rhythm presents 「繭の中の逆子 vol.2」 @ 鶴舞DAYTRIP

mayunonaka

 昼間から夕方にかけて新栄リフレクトスタジオで行われた「白昼夢を二度見る」からハシゴして、夜は鶴舞DAYTRIPへ。ご縁があり、インタビューさせていただいた名古屋の激情系ポストハードコア・バンドのHeliostropeのライヴを見に行った。昼間と違い、夜は迷わずに行けたことをまず褒めて下さい(何)。ただ、会場入ったら結構な人数がいて、しかもほぼ大学生ということで、アラサーのおじさん(わたくし)はかなり居づらい環境であった。主催バンドの他にも出演バンドのほとんどが大学生らしく、それ故にこういう客層になっていたみたい。

 1番手のベリーバトゥンは陽気でノリの良い感じのパワーポップ、3番手のインスト裸足トリオのheadacheは軽やかマスロックで心地よい刺激を与える。その中で印象に残ったのが2番手に登場したtelefragsという4人組大学生バンド。女性ギターヴォーカルのゆるふわロックかと思ったら、エヴァーグリーンなメロが光るオルタナからラストの曲では耳にジーンとくる轟音まで操っていてなかなか衝撃的だった。ベースがサバスのTシャツ、ドラムがTexas is the Reasonのシャツな点も良し。

150322_12

  そして、Heliostropeである。昨年11月に行われたイベント「共瞑 Vol.2」以来、4ヶ月ぶりに見る彼等のライヴ。それは、1月にリリースした1st EP『Configuration EP』のリードトラックとなる「星を詠む人」から幕を開けた。スタジオ音源よりも美しさが増すクリーントーンのギターの反復、さらには宮下くんのポエトリーリーディングが感情を募らせていく。そこから雲間をこじ開けるような凄まじい轟音へと発展し、山口くんの体全体から絞りだすような叫びが響き渡る。タイプは違うとはいえ、これまでの出演バンドとは比較にならない音圧。それに会場が包まれている。

 「激情系」そう言われるバンドではあるが、彼等の場合はポストロック寄りの叙情性が光る。ダークな序盤からheaven in her arms色の濃い印象を残す「Heart Auscultation」では、後半にEITSのような美に彩られ、侘しい情感がこぼれてくるようなキーボードが鳴り響く小インスト「翡翠」での緩急も併せ持つ。「音に彩りや広がりを与えることを意識している」とインタビューで語ってくれたが、ライヴでは如実にそれを感じることだろう。キーボードが可憐なアクセントになっていることも大きい。

 ラストには「Struggle a Flow of Red River」を披露。作品の中でも鮮やかに静と動を対比させた楽曲であるが、中盤辺りの絶叫とポエトリーリーディングの掛け合いがさらに気持ちを昂ぶらせる。やがてはマーチっぽいリズムと美しい旋律が光の海へと意識を誘われ、心地よいエンディングを迎えていたのであった。

 演奏後にはMC。「音楽は必ずしも必要なものではないかもしれないけれど、僕は音楽に背中を押されてきた」っていう山口くんの言葉に心を動かされた人も多いのではないだろうか。事前に物販の前でお話も伺ったけれども、自分達が自信を持ってやっている今の音樂を盛り上げていきたいとのこと。是非とも今後も期待したい存在だ。

‐‐‐setlist‐‐‐
星を詠む人 / Heart Auscultation / 翠玉 / Struggle a Flow of Red River

 Heliostropeのライヴでいい気分に浸れたので、申し訳ないけれども主催バンドを見ずに帰宅。目的は達成したのでね。ちなみにHeliostropeは5月16日(土)にEP『Configuration』のリリースに伴った自主企画を開催する予定となっています。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でGrumble Monsterをフォローしよう!

スポンサーリンク


▼ フォローする