2015/05/02 ゆるめるモ!「東名阪だよ!全員ハミ出すモ!ツアー」 @ 赤坂BLITZ

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  「今、バカにならなくていつバカになるんだー!」「バーカッ!」 by あのちゃん

 ついに迎えた、ゆるめるモ!の初となる東名阪ツアーのファイナルとなる赤坂BLITZ公演である。筆者は初日の名古屋に続いての参加。これまで見た5回は全てオケだったので、バンドありでのゆるめるモ!は初体験だ。それは最大15名に及ぶ豪華な生演奏、負けじと力強いパフォーマンスを続けたメンバー、1200人で埋まった客席と全てのエネルギーが結集し、他に類を見ない極楽音楽園となっておりました。

 整理番号Aの300番代後半で会場内に入ると、プロデューサーの田家さんセレクトと思われる曲が流れている。なかでも開演直前ぐらいにHolyfuckが2曲続けて(The PulseとSuper Inuit)かかっていたのはテンションが上がりましたね。そして、18時を少し超えた辺りで暗転し、ゆるめるモ!メンバーの声と映像を編集したこの日限定のオープニング映像が流れた後に、「ゆるトロ(slo-モ!)」からライヴはスタート。最初の最初ではあるが、有志たちによって配布されたカラフルなサイリウムがステージに一斉に送られる。メンバーが登場すると一層の輝きを増した光景が広がり、早くも涙腺が緩む。最高のライヴをつくり上げる、ここまでの集大成をみせる、全員がその意識で臨んでいるのが伝わってくる。

箱めるモ! Unforgettable Final Odyssey Electric Sukiyaki Girls

 「manual of 東京 girl 現代史」からは、箱庭の室内楽のハシダさんやcinema staffのベーシストの三島さん、ドラムの張替智広氏などにホーン隊も加わった11人にも及ぶ豪華な生演奏が加わる。人力で演奏するのが困難な曲が多いけれど、流石の演奏で盛り立てていく。特に三島さんのベースの音量が大きいのが印象的で、低音が随分とうねっていた。入念にリハしてきたからだろう、メンバーと演奏陣のタイム感もバッチリ。ワンマンが決まって以降、ボイトレも始めた成果も出ている(始めるの遅いw)。さらなるハイテンションでお送りした「難」、グッズのカウベルやメガホンも使いながらのリズムが心地よく体を揺らす「あさだ」「アーメン」、感傷的な気分に誘われる「ぺけぺけ」と披露していった。それと自己紹介で「ゆるめるモ担当、あっ!?オレンジ担当」って感じで間違えたちーぼうはかわいい。

 ここでバンドの方々が一旦休憩に入り、『SUImin CIty DEstroyer』からの3曲がオケで披露される。このアルバムの曲は複雑だから、こうなるか(笑)。しかし、だからといって熱量が衰えるわけではない。難解とはいえ、さらに観客のボルテージが上がる。「眠たいCITY~」の中間では左手に装着した手袋?からレーザーが天井に向かって放たれる演出があった。ただ、しふぉんちゃんのだけレーザーが出ない(苦笑)。同じくレーザーを出す「メルヘン」の冒頭で彼女はひとりだけ満面の笑みを浮かべながら、ピースをキめる。機転を利かした推しのこの姿、最高じゃないか。

 再びバンドが参加しての「虎よ」~「DO FUFU」~「聞こえる」では、あのちゃんもギターで加勢。「聞こえる」はあのスピード感のまま、生演奏の厚みとメンバーのエモさが渦巻いててインパクト強かったな。極めつけは非常階段のJOJOさん、nhhmbaseのマモルさん、ドラびでお氏、NATURE DANGER GANGの福山タク氏が加わり、演奏陣15人+メンバー6人の総勢21人で披露された「SWEET ESCAPE」と「たびのしたく」の2曲。10分を超える宇宙遊泳であった「SWEET ESCAPE」は、JOJOさんのノイズやスクリーンの映像もそうだけど、綺羅びやかなシンセと艶やかなホーン、グイグイと引っ張るベースラインが心地良くて、恍惚感とトランシーな昂揚感で完全にあちら側に連れていかれるものだった。

 そして、告知のあった重大発表がプレゼンターであるカラテカの矢部太郎から発表される。もねが櫻木百として出演する映画『家族ごっこ』で共演したから呼ばれたそうだけど、彼女たちは電波少年すら知らないだろう事に時の流れを・・・(苦笑)。発表のひとつめは、ゆるめるモ!の主演映画が秋に公開されること。まさかの展開だ。しかし、緊張状態のはずなのに矢部太郎が股間をギュッとすることはなかった。バラエティ番組じゃないからか(笑)。それと映画監督の朝倉加葉子さんもステージに出てきたけど、しふぉんの頭をポンポンしてたシーンをよく覚えている。

suicide 「Hamidasumo!」【通常盤】 neu

 新衣装のカンフー服に着替えてからは、本編のラストスパートがかかる。新衣装にぴったりな「1!2!カンフー!」、美しいアルペジオから多幸感に包まれる「OO(ラブ)」、そして、あのちゃんが落ちサビの時に客席前方でリフトされて女神のように君臨した「スキヤキ」だ。さらに、これまた生演奏でやるんだ?!と思ったジェットコースターNW「Hamidasumo!」をぶちかまし(あのちゃんのギターソロもあり)、浮き輪とスイカのビーチボールが客席とステージを行き交った「なつ おん ぶるー」が、夏前に夏を連れてくる。なつおんはホーン隊が入ってくることで、さらにピースフルな空気が強まって最高の瞬間が連続。熱くても清々しさを覚えるラストだった。

 アンコールも引き続き、生バンドのサポートが続く(結局、ゆるトロとSUICIDEの3曲以外はバンドありで披露)。しかも、バンドメンバー全員がモールス信号のモ!Tシャツに着替えて登場という(笑)。「私の話、これでおしまい」の披露後には、ふたつめの重大発表となる「冬のツアーが決定し、12月20日のZepp DiverCityでのツアー・ファイナル公演を行うこと」を告知。年末、彼女たちはまたひとつ階段を登ることになる。それを祝福するかのようなハッピーな空気を持ちこんだ「花のドイリー」、いつもはライヴの前半で披露されることの多い盛り上げ曲「べぜ~る」と続いた。

 しかし、まだまだ素敵な時間は終わらず、ダブルアンコールへ突入。曲の前に各メンバーから一言ずつ頂戴しましたけど、もねの「今ここにいる人たちが、地球全体で一番好きです」っていう言葉が特に印象に残ってる。こちらとしても、こんな素敵な空間をつくって頂いて感謝しきり。僕自身もいろいろライヴは観てきたけど、今までにないものを体験したという感触が強い。

 アイスランド系ポストロック meets アイドルポップな「NNN」、メンバーが涙ぐみながらの「さよならばかちゃん」と感動的な曲のあとは、代表曲の「逃げろ!!」で約3時間にも及ぶ熱演が締めくくられる。生演奏になったことで温かみと多幸感が押し寄せ、ステージと客席に多くの風船が飛び交いながらの美しい祝福。そこには新しいエンターテイメントの形を提示する、アイドルの姿があったのだ。

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 終演後にロッカーを向かう途中、偶然にも田家プロデューサーと去年のリキッドルーム公演で卒業した元メンバーのゆいざらすが付近を通って行く。話し方はあのまんまだったけど、髪がショートカットでなんかギャル化してた(笑)。そして、やっぱり小さかった。また、出口付近では6人のメンバーが感謝を込めてお見送り。心身共に疲れきっているのに、ここまでのおもてなしをして頂けるとはYURUKAWAii。ますますファンになってしまう(笑)。

 リキッドルーム以降の、またメンバー2人脱退後の集大成を作り上げたといえる赤坂BLITZ公演。色々と情報量が多すぎたし、お金もリキッドと比べてかなりかかっていたと思うけど、なぴちゃんがMCで言ってたように「体で音楽を楽しんでくれればいいなあ」の通りに、とても楽しい場所だった。ジャンル云々を超えて、音楽の楽しさやおもしろさを教えてくれる、彼女たちはそんな存在なのかなと思う次第。

 この先のゆるめるモ!はどこに逃げ、どこに生きるのかは全く予想できないが、適度なゆるさをキープして道無き道を進んで行って欲しい。きっと彼女たちが進む先には、美しい宇宙が広がるはずだから。

‐‐‐setlist‐‐‐
01.ゆるトロ(slo-モ!)
02.manual of 東京 girl 現代史
03.ゆるめるモん
04.難
05.あさだ
06.アーメン
07.場viewer
08.ぺけぺけ
09.眠たいCITY vs 読書日記
10.メルヘン
11.波がない日
12.虎よ
13.DO FUFU
14.聞こえる
15.SWEET ESCAPE
16.たびのしたく
17.1!2!カンフー!
18.OO(ラブ)
19.スキヤキ
20.Hamidasumo!
21.なつ おん ぶるー

‐‐‐encore1‐‐‐
22.私の話、これでおしまい
23.花のドイリー
24.べぜ~る

‐‐‐encore2‐‐‐
25.NNN
26.さよならばかちゃん
27.逃げろ!!

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帰りにランダムで1枚のみ配布されたメッセージ・カード。けちょんでした。

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