Acrimony ‐‐Review‐‐

1992年に結成されたイギリスはウェールズ出身のドゥーム・ストーナー5人組。1996年にドゥーム・ストーナー界隈では名作として語り継がれている2nd「Tumuli Shroomaroom」を発表。洋楽誌で軒並み高評価を得られたにも関わらず、1999年に既に解散してしまっているのが非常に残念。


無限への旅 (TUMULI SHROOMAROOM)

Tumuli Shroomaroom(1996)

   イギリスはドゥーム・ストーナー5人組による2ndアルバム。日本では97年に「瞑瞑」という邦題で国内盤が発売されたが、程なくして廃盤になっている。現在では2007年にドゥーム布教レーベルLeaf Hound Recordsより「無限への旅」という邦題になっており、ジャケット差し替え・音源リマスターで再発売されている。

 原始的なストーナー・ロックなんだけども、なんでこんなに魂を熱くさせてくれるのであろうか。脳をグチャグチャにするサイケデリックでヘヴィなリフを執拗なぐらい反復することによって生まれる分厚い音の波がとにかく強烈。快楽のツボを心得ているこのグルーヴ感は、ちょっとやそっとじゃ忘れられそうに無いぐらいの気持ちよさ。単純で豪快かつキャッチー、けれども全曲が輝きを放っていて総じてクオリティは高い。本作におけるバンド・アンサンブルはとにかく絶妙で、ドゥーム・ストーナーの名盤の一つに数えられるのは十分に納得。ヘヴィなグルーヴ感で感覚麻痺してしまう約9分の#1「Hymns to the Stone」に始まり、どこまでも陽気で開放感が気持ちよすぎる#4「Vy」、#6「The Bud Song」に鋭敏に刺激され、パワフルなヘヴィロックとサイケ感が強烈な#9「Firedance」で骨抜きにされてしまう。本作を聴けばこの世には存在しない極楽浄土の楽園へと意識をトリップさせてくれることは間違いなし。気持ちが良いくらいに酔うことのできる作品に仕上がっている。

 比べているわけではないが、本作は非常に音も良くてヘヴィな音がずっしりと響くような仕様となっており、酩酊感をさらに高めてくれている。再発してくれたこともそうだが、毎度LeafHoundさんのナイスな仕事っぷりには感謝したい。そんなわけで麦酒を片手にAcrimonyに酔いしれてみんなでお馬鹿になろうぜ!

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