Adebisi Shank ‐‐Review‐‐

アイルランドの激烈マスロック・トリオ。凄まじいまでの喧騒が巻き起こる嵐のようなサウンドは興奮を禁じえない、最高のロックである。


This is the album of a band called Adebisi Shank

This is the album of a band called Adebisi Shank(2009)

 昨年の来日ツアーでの衝撃もまだまだ記憶に新しいが(これは見たけど、本当に凄かった)、ついに待望のフルアルバムのリリース。とはいえ、8曲23分と嵐のように過ぎ去る短さだが、頭と体に残るインパクトの大きさといったら時間に比例するどころかそれよりも遥かに大きい。強烈な音塊を疾風怒濤で叩きつけるマスロックの真髄を見せ付けてくれている。

 自由気ままに荒れ狂い乱れ飛ぶギター・ベース・ドラムのアンサンブルがとかく凄まじい。それを乱暴に空間に書き殴っているような感じだろうか。息つく暇もなく性急に音符に音符を重ね、猛烈な嵐を巻き起こしていく様はマジ圧巻。驚異的なフックの連続、殺傷力と瞬発力に富んだリフ、狂いまくってるリズムによって、別の次元が生まれてしまっている。高速タッピングを多用した極彩の音色に、劈くようなノイズ攻撃、攻撃的な音響処理もまた凄い。若いからでは済まされないキレの鋭さと前傾姿勢には昂揚感が天まで突き抜け、体中の血が騒ぐこと間違いなし。それでいて、数曲で入っているヴォコーダを使用したロボットヴォイスの緩和がまた耳に残るところも実によく、程よいポップ性の内包がまた惹かれる要素の一つといえるだろう。激ストイック・激アグレッシヴ、そして炸裂するダイナミズムが脅威のデビュー作。

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