Algernon Cadwallader ‐‐Review‐‐

Cap’n Jazzに連なるエモ・サウンドとして世界中に注目されたUSフィラデルフィアの3人組、Algernon Cadwallader。特にCap’n Jazzの影響を顕著に表した1stアルバム『Some Kind Of Cadwallader』がヒットし、2ndアルバム『Parrot Flies』でもエモ・リヴァイバルの重要バンドとしての存在を示した。しかしながら、2012年に解散の道を選んでいる。


Parrot Flies

Parrot Flies(2011)

 前作『Some Kind Of Cadwallader』がCap’n Jazzに連なるエモ・サウンドとして絶賛された、USフィラデルフィアの3人組の2ndアルバム。彼等に関しては本作で初聴となるが、前述したように1stはCap’n Jazz過ぎて”キンセラコア”という形容に当てはまるぐらいの作品だという。

 確かに本作もその影響は顕著で、やけにリリカルなギターが縦横無尽に駆け、目まぐるしく旋回する様な展開を持ち、あどけなくも感情剥き出しのヴォーカルが叫びまくる。90’s EMOのあの音色や空気を感じ取った事がある人なら、思わず微笑むんじゃないかな。個人的にはCap’n Jazzからの派生であるGhosts and Vodkaが歌入りになった印象を受ける。その上でやけに人懐っこいメロディと青春時代に舞い戻ったかのようなテンションで畳みかけてくるのが好み。曲は小ぶりな短めのものが多いけど、その中に忙しく様々なフックが効いていて変則的。それなのにひたすら熱を放り出すような演奏で、加速を続ける勢いと蒼き衝動には、聴き手の感情に火が点くのも当然だろう。6分台に迫る尺の中で、繊細なメロディと絶妙なアンサンブルを軸に彼等らしさを存分に発揮した#1「Springing Leaks」を始め、全11曲約34分からは並々ならぬパワーと熱量を感じさせ、キンセラコアの向こう側を見せている。

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