Alice Nine ‐‐Review‐‐

2004年に結成された5人組ヴィジュアル系ロック・バンド。結成直後よりシーンから注目され、徐々に自らの音楽性を確立しながら、そのヴィジュアルも手伝って人気を獲得。2011年に発売された4thアルバム『GEMINI』はチャート3位も記録し、日本武道館公演も成功させた。2012年2月には5thアルバム『9』を発表。


“9”(初回限定盤)

9 (2012)

 現在ノっているAlice Nineの5thアルバム。いつの間にか”アリス九號.”から改名しているし、最近ありがちなヘヴィ~ラウドロック取り入れたヴィジュアル系といった印象だったのが、驚くほど変化している。これは岡野ハジメによるプロデュースという影響が多分にあると思うのだが、壮大なスケールとプログレッシヴな展開力を兼ね備え、甘くナルシスティックな要素を孕む辺りは、色々な所で言われているがラクリマを髣髴とさせる。

 生命の誕生を思わせるような雄大なメロディとリズムが力強いドラマを造形していく#1「Heavenly Tale」に始まり、かつてのヘヴィ路線も昇華させつつ鋭いアンサンブルでHR/HMを刻む#2「The Arc」#3「Garrows」、そして#4「花霞」ではメロディアスなミドルバラードでしっかりと聴き手の心を引く。スペクタクルな構成に激/劇的なドラマ性が輝く辺りは、Muse辺りに近い印象も。久々にこのバンドを聴く人(俺)からすると、一体全体どうしたんだ!?というぐらいに良い進化を遂げている。細やかにつくりこまれたひとつひとつの楽曲がアルバムのピースとして機能。優美でキャッチーに。そしてファンタジックな物語性を湛えた本作は、聴き応え十分だ。中盤~後半はエッジの立ったギターを中心とした攻撃性とスピード感にメロウさも加わったロックチューン(#5、#8、#10辺り)が引っ張り、ラスト#11「すべてへ」ではシンフォニックな幕開けから力強い疾走でエンディングを駆け抜ける。華やか、強さ、その両方を持ったバンドとしての自信が感じられ、名義の一部である”9 = Nine”をタイトルにしたのも頷ける作品だ。 。

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