amiinA ‐‐Review‐‐

amiとmiyuから成るローティーン・アイドル。90’s~00’sポストロック~エレクトロニカ~音響系のサウンドをベースとしたサウンドで注目を集めている。


Avalon

Avalon(2016)

 amiとmiyuの新体制となったアイドル・ユニットの1stフルアルバム。先にリリースされたsora tob sakanaに続き、ポストロックをベースとしたローティーン・アイドルが壮大な音楽で魅了してくれます。もちろん既発曲はいくつか収録した全14曲。ですが、アイドル・ポップス色の強いものはあえて収録していないようで、斎藤プロデューサーの彗眼によるコンセプト/トータリティが作品において重視されています。

 まっすぐな力強さ&ピュアネス&あどけなさ全開の2人のヴォーカル。神バンドのBOH神や戸高賢史氏などの多彩なゲスト陣による生演奏の基調。本作の強度やスケール感はその点が大いに起因しています。北欧ポストロックにエレクトロニカ、UKギターロック、USインディーの要素はバランス良く配置。Sigur Ros(Jonsiのソロ作品も含め)やArcade Fireのような昂揚感を所々で感じさせます。特にケルト・ミュージック的な側面まで取り入れた#2「Avalon」における疾走感は、某エナジードリンクよりも翼を授けられた感あり。amiinA楽園党の大躍進を高らかに宣言するかのようです。

 効果的なスラップを中心に動き回るベースラインの良さが際立つ#3「illia」、エレガンスなピアノと柔らかな聴き心地を重視したヴォーカルが印象的な#6「illumina」、後半にシンフォニックなストリングスが入ってからの展開が鳥肌モノの#9「monochrome」、ライヴにおいて至福の一体感を味わえるだろう#12「Canvas」と次々と出てくる佳曲。それが必然的な順番でもってね。作品全体の情報量は多いけど、穏やかで柔らかくポップな印象の方が強い。そして、ここではないどこか(斎藤プロデューサーの言う”楽園”なのかもしれません)へ導いてくれる躍動感と力強さがあります。

 #8「Atlas」を聴いてもわかる通りに、amiinAの音楽にはRPGのような冒険があり、ファンタジーが詰まっています。miinaちゃんの脱退を経ての新体制発足から、これまでの総括と新しい前進を鮮やかに示してみせた本作。ゆるめるモ!のようにフジロック的な側面を感じさせるので、多くの人々に届いて欲しいと思うのです。

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