aquarifa ‐‐Review‐‐

2006年に結成された男女4人組の日本のロック・バンド。2012年に1stミニアルバム『Scene』、2013年に2ndミニアルバム『月明かりのせいにして』をリリースし、若手として勢いに乗っているバンドである。


月明かりのせいにして

月明かりのせいにして(2013)

 サマソニ2012やミナミホイール等にも出演を果たしたという若手ロック・バンドの2ndミニアルバム。前作では9mmのメンバーが推薦文を寄せていたそうだが、特徴としてはソリッドなロックサウンドに、柔らかさと儚さを備えた女性ヴォーカルを組み合わせていること。

 エッジの立ったギターが小気味よくドライヴする#2「Alice Blue」や疾走系ギター・ロック#3「Self-Harm」、前述した9mmの影響下にあるような#5「バーミリオンキッチン」といった攻撃的な曲では、割とシンプルに直線的な勢いを感じさせ、若手らしい衝動を感じさせてくれる。一方で聴かせるタイプの曲では、女性Vo.岩田の透き通るような歌声(ややアニメ系)によって、可愛らしくてまろやかな聴感が目立つ。繊細なメロディと美声を最大限に生かして優しい聴き心地に昇華した#4「水平線の向こう側」や#7「幼い靴」は、その澄んだ音色がすぅーっと耳に入ってくると同時に切ない気持ちにさせられる。それでも、歌詞に気を遣ってみると抽象的ではあるが、少し病んだ痛い系の詩が添えられていたりするので、ちょっと驚き。まあ、これも支持される所以なんでしょうが。ラストの決意を持ったロックが掻き鳴らされる#8「Switch」で締めくくられる本作は、全8曲で30分にも満たないが、今のaquriafaの勢いと可能性が封じ込められている。

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