At The Gates ‐‐Review‐‐

95年に発表した4thアルバム「Slaughter of the Soul」が現在のエクストリーム・メタルシーンにおいて大きな影響を及ぼすこととなり、今でも神格化されたスウェーデンのメタルバンド。だが、絶頂期であった96年に突然の解散を発表する。しかしながら、2008年限定でライブ活動を再開し、ここ日本においてもEXTREME THE DOJO VOL.20 SPECIALにて初来日公演を行った。なお前述「Slaughter of the Soul」はスウェーデンで最も長い歴史を持つ音楽雑誌「Close-Up」が先日発表した1991-2008年までのエクストリーム・メタルのランキングトップ40においても1位に輝いている。


Slaughter of the Soul

Slaughter of the Soul(1995)

   現在のメロデスやメタルコア界に大きな影響を及ぼし、神格化された存在になりつつあるAt The Gatesの残した伝説の1枚。この作品において彼等は、暴虐性に満ちた生々しい狂気とメランコリックな叙情性を絡めて、メタルに新しい光を取り入れた。”激烈と叙情”を高次元で融合させることに成功して革新的な作品であったことは、その後の影響力の大きさを見ればおわかりだろう。圧倒的なブルータリティとスラッシーで突進力を持つギターリフが重戦車の如く襲い掛かり、美しく奏でられる慟哭のメロディでさらなる昂揚感を誘う。ヴォーカル・トーマスのぶち切れたスクリームも非常にかっこよく、エキサイティングな熱波を巻き起こす。全11曲がほぼ疾走し倒していて、約35分という収録時間も本作の性質を如実に物語っていると思う。特に痛快な悶絶チューン#1、#2、#3,#6,#10がオススメだ。正直、今作はもう至る所で語りつくされている歴史的作品なので月並みな表現でしか語ることができないが、本作がエクストリーム・メタルの礎となっていったのは聴けばよく理解できる。そして本作で最後に解散を決断したことはAt The Gatesとして一番美しくふさわしい終わり方だったのではないかな。今さらながらそれが彼等の評価を高めることに繋がったんだろうなと思う。

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