Beau Navire ‐-Review‐-

Loma Prieta、Spectres等のメンバーが在籍するUSサンフランシスコの激情ハードコア・バンド。


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Hours(2011)

   激動の中を過剰なエモーションと共に駆け抜けていく様が熱い、熱い。初期衝動という言葉を叩きつけるUS激情ハードコア・バンドBeau Navireのデビュー作は、やかましい音好きの感度に触れる強烈な一枚だ。

 エモ・バイオレンスと評される激しいサウンドに、Raein辺りの美麗さと疾走感が加わってえらいことになっている。力強いドラムの殴打から狙いを定めて一気呵成に攻め立てる激情ハードコアは、火傷しそうなぐらいのエモーションの表出も手伝って忙しくけたたましい。特に生命をすり減らしながら痛々しく叫びまくるヴォーカルと渦巻くギターはキレまくり。さらにはConvergeのような変則性とカオスも加味しつつ、途中で挟まれるインスト・ナンバー(#5,#10,#13)では哀切のアルペジオを中心に叙情性にも気を払っている。故に、その辺りからはただ木刀を振り回しているような乱暴なだけのバンドではない事を証明。本作前のEP等では荒々しく攻撃的だったようだが、本作で緩急をつけたからのダイナミズムがよりしっかりと表現できているように思う。矢継ぎ早に繰り出される1~2分台の曲の連続は包み込むような柔らかさから、まるで弾丸のようなスピードまでぶっ放す全13曲約25分、否応なしに心にも身体にも熱が残っていく。またCDだけかもしれないが、ボーナストラックのような形で13分半にも及ぶライヴ音源の#14を収録。録音はあんまりよくないけど、これまた迸る感情がダイレクトに伝わってくるところが良いですな。

 bandcampにて全曲試聴可能。CDに収録されているライヴ音源は無し。 http://beaunavire.bandcamp.com/album/hours

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