BOMBORI ‐‐Review‐‐

「HEAVINESS(ヘヴィネス)」をキーワードにあらゆるジャンルを越境していく4人組。 フジロック・フェスティバル’15の”ROOKIE A GO-GO”へ出演、また海外ツアーを敢行するなど国内外で存在感を発揮している。

レビュー作品

> we are cured,fuck you > PRAYGROUND


bombori16

we are cured,fuck you(2016)

 約7ヶ月ほどでリリースとなった3作目。6人編成から4人編成へ移行しています。だからなのか、トランスとかクラウトロック的な要素はほぼ無くして、サイケ感もかなり減退。これらをぶち込んでの闇鍋式ヘヴィネスは大きく変化しています。さながらEyehatedGod的なスラッジメタル獄門島のありさま。

 本作は10曲34分、頭からケツまで暴力的であり続けています。完全に親が悲しむレベルで(苦笑)。聴いてて感じるのは殺気が違うこと。重いリズムを主体に引き摺るようなギターリフと悪意をぶちまけるヴォーカル、いずれも歯止めをかけてません。そして、要所ではアクセルを踏みこんで高速化してぶった斬る。殺傷力に焦点をあてて、ここまで重く黒くなるとは。ただ、それは自身の手腕やセンスがあってこそ成立したものですが。また、曲の構成・展開は練られてると思いますけど、それ以上に原始人の狩りのように本能のままに音を出してる感じが強いですね。着飾らずにむきだし、肉弾戦上等の音楽で殺る。ひたすら殺る。BOMBORI一揆よ、ここから。


 bombori2016

PRAYGROUND(2015)

  ヘヴィネス・アップライジング! フジロック・フェスティバル’15の”ROOKIE A GO-GO”へ出演を果たしたエクスペリメンタル系バンドの2年ぶりの2作目。彼等は「HEAVINESS – ヘヴィネス」をキーワードに、あらゆるジャンルに飛び火する形で覚醒の音楽を鳴らしております。土着的ながらトランスめいた快感を呼びこむツインドラムが鍋の素だとすれば、ツインギターを中心にしてぶち込まれる様々な音楽要素がグツグツと煮こまれて、刺激的な味を提供。ヴォーカルの豪傑な叫びからは、酒焼けと漢臭さの強さが伝わってきます。

 MVが公開されている#1「Prayground」ではUNSANE辺りの90年代オルタナ~ジャンク系を儀式的なサウンドに落とし込み、続いての9分近くの#2「Land」にてクラウトロックを思わせるビンテージな電子音の交信とスペーシーな音響メイキングが横揺れを誘発。ドゥームメタルとサイケががっちり握手する#3「Helios」という前半の流れだけでも強力です。あらゆる角度から生命を吹き込んだヘヴィネスによって、時空が歪みます。アカン未来にこんにちは!ですよ。

 #4「Interlude」を挟んでの後半戦は、クリーントーンのギターに彩られながらツインドラムが躍動する#5「Egungun」から始まりますが、終盤の黒いROVO的な展開なんて恐ろしや。ダブや民族音楽を放り込んで覚醒を促す6「VLS」、官能的なヴォーカルとベースラインを前に出しつつサイケデリックに巻き込んでいく#7「Black Moutain」と続き、#8「Echo」で迎える衝撃のエンディング。この島にウェイはない。ヘヴィネスを免罪符に磨き上げたサウンドを詰め込んだが故のインパクトが本作には詰まっています。

 しかし、VJのメンバーがいることからもわかる通りに、ここに視覚的な刺激が加わってこそが本来のBOMBORI。ぶっ飛んだ宇宙はライヴでこそ待っているのかなあと思います。それでも本作の衝撃は十分すぎるものですけどね。

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