Braid ‐‐Review‐‐

90年代エモの代表的存在のUSイリノイのロック・バンド。90年代エモの七種の神器のひとつである3rdアルバム『Frame And Canvas』を1998年に残している。その後はお決まりのように解散してしまうが、2011年に復活。2014年には16年ぶりとなる復活作『No Coast』をリリースした。


 

No Coast

No Coast(2014)

 90’s EMOを代表する作品のひとつ『Frame And Canvas』から実に16年ぶりとなる復活作品(通算4枚目)。現代エモ・シーンを支えるTopshelf Recordsからリリースとなっている。

 円熟のエモ、ここにあり。まさにこの言葉が当てはまるだろう。かつてほどの変則的な展開は鳴りを潜めているとはいえ、繊細なメロディを奏でるギターや歌心に溢れたヴォーカルが染みる染みる。ゆったりとしたテンポでじっくりと聴かせる#1「Bang」、春風のような軽快な疾走感が気持ちいい#2「East End Hollows」と序盤からカラッとしてて爽快。やはりちょっと枯れ気味で脆くてナヨっとした部分は残ってるが、シンプルに歌とメロディが突き詰められている印象を受ける。故にかつてを期待すると物足りないかもしれない。しかしながら、万人向けの懐っこさがあり、敷居がとても低く感じるくらいに繊細な情緒を湛えがらもキャッチーに洗練された。この熟成したサウンドは、Real Estate辺りのインディファンにも訴えかけるものがあるだろう。

 程よく熱を帯びたツインヴォーカルで聴かせてくる表題曲#3「No Coast」に胸は熱くなるし、#5「Many Enemies」や#10「Climber New Entry」といった荒ぶってはいないがエネルギッシュな曲も良い。導入部のサンプリングから柔らかく温かいギターロックを展開する#11「Light Crisis」まで揃えた全12曲は、あの頃のエモおじさんにもロック好きの若者にも支持を得ることだろう。

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