Braids –Review–

カナダのカルガリー出身の20代前半の男×2、女×2の4人組インディ・ポップ・バンド。


Native Speaker

Native Speaker(2011)

   Surfer Blood,Grizzly Bearなどを擁する人気レーベルKanine Recordsからリリースされた1stアルバム。女性ヴォーカルが軸となったつくりであるがゆえに、女性版Animal Collectiveと言われているみたいだけども、他にDirty Projectorsにも代表されるような最近のブルックリンの血脈を確かに感じさせる。その影響が顕著なのは#6「Same Mum」だろうか。エレクトロニクスを主体とした色鮮やかなサイケデリック、それと心地よい浮遊感とメロウさを溶け込ませたドリーム・ポップが上手く混じり合っている印象。それでいてエクスペリメンタルにも弾けている。しかしながら、全体的にはもっとフィメール的な要素を強く押し出しており、可憐さと力強さの両方を併せ持つ彼女の歌唱がクリアなポップ性を強めている。波紋のように柔らかく広がる電子音にデリケートなギターが重なり、多彩に煌き、揺れ動く。また、控えめに土台を支えるリズム隊からは絶妙なバランス感覚を持っている事が伺える。だからこそ、女性ヴォーカルを中心としたハーモニーの流麗さが際立つのだと思う。美しいギターループに乗せて甘美なヴォーカルが舞う#1「Lemonade」、キラキラと瑞々しい輝きと力強さを同居させた#3「Glass Deers」、シューゲイズ・ギターと鮮やかなコーラス/ハーモニーで幻想世界へと誘う#4「Native Speaker」などバンドの実力を知らしめる曲が揃っている。ちょっとした毒気を孕みつつ、この風通しの良さとどこか神秘的な部分も持ち合わせた不思議なサウンド。可能性を感じます。

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