D-SHADE ‐‐Review‐‐

広島出身のヴィジュアル系ロックバンド。バンド名はDEAREST SHADEの略。インディーズでは、当時あのPIERROTをも越える人気を誇っていて、鳴り物入りで1998年4月に「BELIEVE」でメジャー・デビュー。シングル「ENDLESS LOVE」でヒットを飛ばすも、先は続かず。ヴォーカルがレーサーに転向することとなり、2000年5月を持って解散した。


ZERO~D-SHADE Single Cellection

ZERO ~Single Collection~(2000)

    ヴォーカルのHIBIKIがレーサーに転向するために解散を発表したD-SHADEのラストアルバム。未発表曲2曲(#1「SONIC DRIVE」,#14「ZERO」)にそれまで発売されたシングル6曲、そのカップリング6曲が収録されている。とはいうものの、彼等はインディーズ期の楽曲の再録が多く(代表曲の「ENDLESS LOVE」もそう)、メジャー以降の楽曲は思ったよりも少ない。活動期間があまりにも短すぎたというのもあるが、1999年からはもはや楽曲制作意欲を失っていたのか、その辺りは残念。けれども、ドラマの主題歌になった楽曲の#10「ALONE」は疾走系ラブソングとして結構いいし、壮大なバラード#12「Dear…my love」もなかなかのもの。なかでも特筆すべきは未発表の#14「ZERO」で、こんなに胸を締め付けるミドルバラードが造れるんだから、解散なんてもったいないと単純に思ってしまうほど。もう少し彼等の可能性を見てみたかっただけにね。今でも#4「ENDLESS LOVE」はたまに聴いてしまうんだよなあ。正直なところ、彼等に関しては、オリジナル・アルバムよりもこのベスト盤を聴くのが一番かと。


true

True(1998)

   鳴り物入りでデビューしたD-SHADEの1stアルバム。しかし、当時のヴィジュアル全盛の時代にあってこの作品はそんなに売れなかった記憶がある。サウンドとしてはGLAYっぽくももう少しエッジが立ってハード。しかし、歌詞はよく考えたら赤面しそうなぐらいに真っすぐな感じか。

 「やりきれない、想いだけいつも噛み締め、苛立ちさえ感じて」というフレーズでお馴染み、インディーズ期の名曲でメジャーデビュー後にリメイクしてシングルとして発表した「ENDLESS LOVE」は今でも個人的にも印象深い曲である。デビュー・シングルの「BELIEVE」も小気味良い疾走感とエッジの効いたギター・サウンドがグッドな代表曲といえるだろう。しかし、シングル曲以外があまりにもパッとしなくてアルバムとしてのインパクトは弱い。#8のようなバラードは悪くないんだが。

 活動期間が短かった彼等は、オリジナルのフルアルバムはこの作品だけしかない。けれどもベスト盤のレビューでも書いたとおりに本作よりは、ベストを抑えた方が良いというのが僕の意見。イマイチ、ヒットしなかったのはヴィジュアル系に必ずいる、求心性をもったカリスマがD-SHADEのメンバーにいなかったからかなあと思ったりしている。

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