Dead Elephant –Review–

イタリア北部のクーネオ出身の3人組バンド。現在までに3枚のアルバムをリリース。


Thanatology

Thanatology(2011)

   イタリア北部のダーク・ヘヴィネス・トリオの前作から3年ぶりとなる3rdアルバム。海外のサイトだと”Neurosis + Unsane”や”Neurosis + Om”なんて例え方もされているけど、さらに付け加えるならGodfleshやCeltic Frostの冷酷さと重量感が加味されたこのイタリアの隠し玉には驚かされた。

 マシーナリーな感触は希薄だが、スロウなテンポから振り落とされる激重リフにビリビリと空気が震える歪んだベースラインを核にした激重音に、読経から獣のような痛々しい絶叫が木霊。さらにはキーボードが絡み、南イタリアの葬送行進曲のサンプリングを用いて密教的かつ閉塞的な作風を強め、威圧的なサウンドで鼓膜と精神をすり潰すと共に聴いていると憑き物にでも取りつかれたかのような恐ろしさを与えていく。苛烈なまでのヘヴィネスとOm辺りの密教度が重なり合い奈落をお見せする12分越えの#1、その流れを引き継いで闇の奥底を知らしめるが如し#2、さらにMinistryをブラッシュアップしたようなスピード感と攻撃性が存分に発揮される#3とここまでの3曲はかなり強烈なインパクト。全体通しても前述したようなCeltic Frostの『Monotheist』にも通ずる呪術的な重みがある。けれども輪廻転生を表現したかのように柔らかな音色が鳴り響く静謐からおぞましいノイズに空間ごと飲みこまれていく16分超の#4は、それまでの流れからするとややしっくりこない印象。だが、4曲42分の密度の濃さは尋常ではなく特有の音楽性と言えるレベルにまできっちりと昇華されている。

 ちなみに前作から数曲試聴してみたらハードコア+フリージャズ+密教ダークネスみたいな感じだった。それ故に本作はかなり振りきれた激重サウンドと狂気が恐ろしい作品になっている。

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