DE DE MOUSE –Review–

遠藤大介によるソロ・プロジェクト。現在までに3枚の作品をリリース。キラキラの輝きとオリエンタルな風情のある電子音と複雑なリズムを重なり合わせ、ノスタルジックかつファンタジックな世界観を作り出し、高い評価を得ている。


A journey to freedom

A journey to freedom(2010)

   前作より2年ぶりとなる通算3枚目の作品。レビューはしてないけど前作も前々作も聴いていたりするが、本作もこれまでとやっていることは全く変わっていなくて、これぞデデマウス!という彼らしい作品に仕上がっている。極彩色の電子音で行く、オリエンタル世界旅行。やっぱり聴いていると、陽気で心地よいメロディとノスタルジックななサウンドにほのぼのと懐かしさを覚えてしまう。基本は、4つ打ち~複雑な変拍子を絡めたビートに、キラキラと洗練された輝きを持つ電子音が艶やかに瞬き、少女チックなサンプリング・ヴォイスが乗るという仕様。それでいて今までと比べると意図的にポップネスを追求していて、緻密な音重ねの中で賑やかに楽しめる内容といえるだろう。#1からして美しいきらめきの中でエキゾチックな拍動と柔らかな魅力が詰まっていて、綺麗な音楽であるはずなのに、異様な昂揚感に包まれる。その後もファンタジー紀行が続くが、スクエアプッシャーを思わす捻じ曲がったドリルンベースなんかを取り込んだり、ジブリ辺りの感動的な薫りを漂わせたりと、一筋縄ではいかない魔法空間はさらに磨きがかかっている。多彩なフックは相変わらずなのだが、より開かれたポップ感を手にしてしまったというべきか。変態的なビートをエレクトロニカと混ぜてここまでロマンティックに語ったこの作品、世代を問わずに聴かれて欲しい。

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