D’ERLANGER ‐‐Review‐‐

#Sixx(初回限定盤)

#Sixx(2013)

 ヴィジュアル界のみならず、多くのロックバンドに影響を与えた大御所のひとつ、D’ERLANGERの4年ぶりとなる通算6枚目。ワーナーへ移籍しての第1弾アルバムであり、SOPHIAの都氏がキーボードとして参加している作品でもある。大御所にも関わらず、個人的には彼等の作品を聴くのは本作が初めてです(名前は知っていても過去作や彼等の別バンド(DIE IN CRIESなど)はまるで聴いたことが無い)。

 「新たなる“淫らな誘惑”」というキャッチコピーがついているそうだが、同年代のDEAD ENDやBUCK-TICKと並ぶ、濃厚な世界が浮かび上がってくる。ミッドテンポを主体に、重厚なグルーヴと妖艶なサウンドが繰り広げられていくのが大きな特徴といえるだろうか。まるで闇の儀式が繰り広げられているかの様に切迫とした緊張感を持つ#2「MY BLOODY BURROUGHS POEM」から見事に惹きつけられてしまう。重いリフが暗闇の底で鳴り響き、骨太なリズム隊が屋台骨を支え、熟練した表現力を持ったヴォーカルが楽曲を彩っており、効果的にシンセが煌いている。#8「Dance naked, Under the moonlight.」のようにビート・ロック風のノリの良い楽曲もあることはあるけど、通して聴いてみるとダークかつゴシック風にモダン化された作風という印象が強いか。それはじわじわと心身を蝕んでいく毒の様な感じで、一聴してのインパクトはさほどでもないかもしれないが、癖になるようなディープな世界観はさすがに円熟のベテランの味。10曲で40分弱というコンパクトな構成の中で、このバンドらしい個性は十二分に伝わってくる。

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