Downfall Of Gaia ‐‐Review‐‐

ドイツのネオクラスト/激情ハードコア5人組、Downfall Of Gaia。スラッジ~ポストメタル~ポストブラックを加味した激情壮大なサウンドで注目を集めている。2012年10月にはあのMetalbladeから2ndアルバムをリリース予定。

レビュー作品

> split > Epos


Downfall of Gaia / In the Hearts of Emperors Split

split(2011)

   スウェーデンのIN THE HEARTS OF EMPERORSとのスプリット作品。両者ともに10分越えの長尺曲を1曲ずつ提供しております。

 先行のDownfall of Gaiaはどうかと申しますと、前作『Epos』をさらにドラマティックにすることで高みへと登った模様。研ぎ澄まされた静と動の交錯がスケール感をいっそう大きなものとしている。激情ハードコア~ポストメタルにクラスト/ブラックメタルの激しさが伴っているのが彼等の特徴といえるだろうけれど、この楽曲からはDeafheavenに近いような印象もあり。最近のポストブラック系のバンドの要素も恐れることなく取り入れている感じだろうか。楽曲は前半におけるアルペジオの旋律が徐々に昂ぶりを生み、胸をかきむしるような激パートへと推移。そして後半に八つ裂きにするような猛アタックや荒涼としたトレモロが炸裂する。10分を超える長尺ながら見事な完結を迎える壮大な楽曲に仕上がっており、彼等の深化を感じることができるだろう。

 対して後攻のIn The Hearts Of Emperorsも同じタイプの壮大な激情ハードコア・サウンドを鳴らしており、最近だとロシアのRekaともスプリットを発表した注目株でございます。納得の組み合わせで、2曲ともに楽しめる。


Epos

Epos(2010)

   ドイツのネオクラスト/激情ハードコア5人組の1stフルアルバム。”Neurosis + ブラックメタル&クラスト”的なサウンドを持ち味としているようで、静と動を使い分けたダークでドラマティックな展開がなかなかにツボである。絶望の底を漂うアルペジオの旋律のリフレインから、非道なクラスト~ハードコアで黒い炎を燃え上がらせる激烈さ。10分を超える#3、それにどこまでも闇の淵に沈んでいく#6でもわかるように、激情と叙情ではっきりと塗り分けながら壮大なサウンドを掻き鳴らしている。さらには作品全体に通底する退廃的な暗さ、これがまたNeurosisからの影響が強いかなという印象も受ける。本作品を購入させていただいた3LAさんのDownfall of Gaiaのインタビューを拝見すると、Fall of Efrafaからの影響は大きく、最近だとAltar Of PlaguesやRosetta、Cult Of Luna、Neurosisといったバンドからもかなりの刺激を受けている様子。聴いていると、ポストブラックやポストメタルといった要素も加味しているのは随所に感じ取れる。envyの音楽性を激しさの部分で一層強化した感じというのがイメージとしては一番近いかなと個人的には思う。同郷のAlpnistとはまた違った激しくも壮大なサウンドは、これから注目を集めそうだ。

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