The Drums ‐‐Review‐‐

08年末に結成。2010年、最も期待と評価を集めるニューヨーク、ブルックリンのロック・バンド。そのサウンドは、これまた80年代のUKを思わせるものでJoy Divisionなんかが引き合いに出されてたりするが、不器用だけどとてもポップに洗練されたもので大いにウケている。


The Drums

The Drums(2010)

 デビューEP「Summer Time」で一気に世界の注目株に躍り出たというザ・ドラムスの1stフルアルバム。そのEPは全く聴いていない状態だが、本作は不器用な感じだけど不思議と洗練されたポップさがあって楽しめる。うん、超ポップ。しかもブリティッシュ・ロックです、思いっきり。これがNYブルックリン出身のバンドが創った音楽というのだから驚く(今更ながら、あの辺境地の変態生産性も凄いが)。

 自ら公言するザ・スミス、他にもニュー・オーダーやジョイ・ディヴィジョン辺りが頭をよぎるサウンド。ギターはインディ・ポップのようなローファイな感触をもたせているが、UKのような陰影のある感じも出せてるし、立体感のあるベースラインは躍動的に活躍。ドラムも懐古な感じで曲に勢いを与えている。ヴォーカルはちょっとハイな感じで朗々と歌う。その合算は焦燥感や哀愁も滲ませてはいるのだが、とてもソフトな耳触りでポップ、加えてレトロな感触も強い。それはチープなシンセやかつてのサーフポップというジャンルを絡ませることでの効能。時代を駆け巡るように音を選びながら、現代のインディ・ポップ、そして何よりも代えがたい自分たちの音としてきっちり成立させているのが評価されている所以になるのだろう。ブルックリンから憧憬のUKロックを掻き鳴らす、そのギャップもそうだし、アメリカンな感触と噛み合わさって微妙に味が変わってるところも面白い。微妙にMGMTの脱力感のあるふわっとしたポップさが感じられたりするのもいい感じで、頭をからっぽにして楽しめる陽性なポップ・ロックの数々は癖になってしまいそうだ。ちなみにUKではモシモシ・レーベルというところから発売されているらしい。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でGrumble Monsterをフォローしよう!

スポンサーリンク


▼ フォローする