egoistic 4 leaves ‐‐Review‐‐

名古屋発のジャズ系インストゥルメンタル6人組。結成10年を超え、その音楽性と演奏には定評がある。


aluva

aluva(2012)

   名古屋発のジャズ系インストゥルメンタル・ミュージック6人組、結成10年目にしての1stフルアルバムである。リリースはsgt.やL.E.D.等のリリースでお馴染みであろうPENGUINMARKET RECORDSより。

 ”クールでスタイリッシュなジャズ” というのがまさにその通りの形容だと思う。ポスト・ロック、エレクトロニカ、ハウス、ワールド音楽、それにパンクにメタルっぽいのまでを確実に飲みこみながら、自らの音楽として見事に吐きだしている。10年という歳月が育んできた音と自信。卓越した演奏から複雑な拍子・展開を白鳥のように優雅に滑り続け、エモーショナルに迸る瞬間を持たせながら聴き手をグイグイと引き込んでいく。個人的に近いと感じたのはmouse on the keysになるのだが、ツインドラムにベースとパーカッションというリズム隊の多さがビートの多彩さと強さに繋げているのがegoisticのストロングポイントといえるはず。アフロ系といえばいいのかな、それが結構あるし、ポリリズムと変拍子も多用。けれどもエレクトロニカを塗した煌びやかさ、それが軽妙な味わいを生んでいるので聴きやすい印象を受けると思う。あくまでも叙情的な心を忘れずに、鼓膜を滑らかに刺激する。

 計算されているといえばいるんだけど、その中でセンスの良いオシャレ感を発揮しているのはなかなかないと思う。それに時折のプリミティヴな躍動感、それに火を吹くような鬩ぎ合いのアンサンブルには彼等の熱いエモーションが表出。中でも#5と#9が抜群のコンビネーションで激しくも優雅に聴き手を酔わせてくれて秀逸だ。

 聴いてて本当に無駄が無いし、隙もない。知性と技術が高い次元で融合、また、10年の歳月という肥しが楽曲・作品の精度に直結している。特典でついてきたCD-Rも彼等のレベルを物語るLIVE演奏を収録しており、十分に楽しませてくれた。

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