Factory Floor ‐‐Review‐‐

Gabriel Gurnsey(ガブリエル・ガムセイ)、Dominic Butler(ドミニク・バトラー)、Nik Coke(ニッキー・コーク)によって結成されたロンドンの3人組。デビュー前にも関わらず世界の大型フェスに次々と呼ばれ、話題となっているバンドである。


J P N[日本限定リリース盤]

JPN(2012)

   タイトルはPerfumeを意識してんのか?と思わせる日本企画盤。主要シングル4曲、それに4曲のリミックス(Stephen Morris)をまとめた作品となっている。

 ジョイ・ディヴィジョンからNEU!、それにWIRE辺りまで引き合いに出されるそのサウンドは、個人的に聴いた印象をいえばダークなミニマル・ミュージックという感じかな。ループするシンセに、人力ドラムがあまり熱を放出せずに正確無比に刻み続け、ギター・ノイズやロボット・ヴォイスが毒気と妖しい彩りを添えていく。それにクラウト・ロックの実験性やポスト・パンクの鋭さや快楽が上積みされ、現代的にアップデートされているとでもいいましょうか。レイヴやクラブ・カルチャー云々もいわれるけど、#1や#3といった曲を聴いてるとNEU!の影響が強いように個人的には思ったり。シンセ、ビートと研ぎ澄まされた音色がボディブローのように効いては麻痺させ、ラストで圧倒的な昂揚感を生んでいる。かと思えば#2はとてもアブストラクトで”?”が頭を掠めていく曲であるし(掴みどころないよ)、#4では冷徹なリズムを筆頭としてかなり暗いミニマル・ミュージックといった仕上がり。そこから先の#5~#8のリミックスのほうが逆に聴きやすかったりもする(笑)。さすがに寄せ集めた感じではあるが、様々な角度からロンドンの新鋭を切り取ることのできる作品としておもしろい。

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