Geskia! ‐‐Review‐‐

323 Sayonara Memories

323 Sayonara Memories(2012)

    flauや術の穴など様々なレーベルからリリースしている日本人トラックメイカーGeskia!さんのhome normalからリリースの2012年作。全13曲がタイトルにもあるように3分23秒で構成され、“思い出”をテーマに作られている。本作では、『新しいものの中に、懐かしさを感じさせたい』というのが狙いとしてあるようだが、確かに、このデリケートなエレクトロニカは、ふと涙腺が緩むような郷愁を感じさせる。心地よいビートに淡いシンセやグリッチなどが被さり、うわものはとてもキレイ。メロディはどこか懐かしく、さらにヴォイス・サンプリングやフィールド・レコーディングがその要素を助長していく。Geskiaにはヒップホップがルーツとしてあるようだし、和製AFXと評されたりもしているようだけど、本作ではそういったダンス系の快楽は無い。代わりに聴かせているのは、しんみりとした優しい音色。その穏やかな音の粒が鼓膜から染み渡り、心が温まる。大きなインパクトこそないが、1曲1曲が胸の中にある思い出の扉を開いてくれるようだ。アンビエントとしての趣も感じるので、安らぎのBGMとしての機能性も高い。初回限定500枚には、aus、lycoriscoris、flica、Moshimoss、Yui Onoderaら豪華アーティストによる本作のリミックス・アルバムも付属。こちらではビートが主張する曲もあり、よりメロウに落とし込んだ曲ありで、各アーティストそれぞれの再構築がなされていて素敵な内容です。

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