GLAY ‐‐Review‐‐

90年代後半~00年代前半にかけて数々のメガ・セールスを記録した国民的バンドのひとつ。結成から20年を超えてなおも輝き続けるロック・ハンドの良心。


灰とダイアモンド

灰とダイアモンド(1994)

 「-限りなく漆黒に近い純白-」と帯の叩き文句が時代を物語る、インディーズ時代の唯一のアルバム。YOSHIKIのEXTASY RECORDSからリリースされ、ドラマーを含めた5人編成の最初で最後の作品でもある。

 90年代後半~00年代前半にかけてメガ・セールスを記録した国民的バンドのひとつ。知らぬ人はいないぐらいの存在であるが、本作はそんな彼等の序章となる作品。BOOWY直系のビートロックを主軸に、エクスタシーというレーベルカラーを意識して、ハードな曲も揃えられている。スピードとスリルを求めた#9「BURST」なんて、こんな荒々しい曲もやってるの?と初めて聴いた時は驚いたもの。それでも全体的に刺々しさを感じさせないのが、彼等らしさなんだろう。当時からポップへと向かっている事が伺えるし、いわゆるGLAY節(というかTAKURO節?)の萌芽が見える。まだ荒削りとはいえ、メロディアスな歌ものには光るものがあったかと。それに、ピアノ・バラードの#5「RAIN」やアコースティック主体の優しいバラードの#10「If~灰とダイアモンド~」と揃えるものは揃えてきている。

 アルバムとしてはバンド黄金期にリリースした『pure soul』や『HEAVY GAUZE』を愛聴したものだし、クオリティも全然違うわけだが、本作には何ともいえない黎明期の味がある。まあ、90年代の古臭さは感じはあるし、音もかなりチープでスカスカ。それでも本作から後に再録される楽曲が多いため、原点といえる作品なのは間違いないだろう。メガ・セールスを記録したベスト盤『REVIEW』にてリメイクされた#3「KISSIN’ NOISE」と#8「千ノナイフガ胸ヲ刺ス」、後に佐久間正英氏と初めてタッグを組んで3rdシングルとして発売された#3「彼女の”Modern…”」は、あのブームの渦中にいたものには有名な楽曲だろう(#3がシングルとして発売された時は、DEAD ENDの湊さんがドラムを叩いている)。

 しかし、”WOW バイブル×彼女の過激”という歌詞にしろ、#4「ひどくありふれたホワイトノイズをくれ」という血迷った曲名にしろ、これを真剣にやれるのがGLAYの人柄の良さなんだと思う。ある種のダサさを持つ勇気。普通、照れカワします、こんなの(笑)。ちなみにこのあと、GLAYはホワイトノイズをもらったのだろうか・・・。

 結局のところ、僕等はGLAYのちょっと太ってしまったたおじさんこと、TERUさんの決めポーズに憧れを抱き、最大級のリスペクトを送るのである。2014年に20周年を迎えたわけだが、容姿と体系が彦摩呂に近づこうが、「ウゥー! バイブル!」と歌いあげてポーズを決め、新世代の男女も取り込んでいって欲しいところだ。あと、HISASHIはそろそろアイドルをプロデュースしてね(笑)。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でGrumble Monsterをフォローしよう!

スポンサーリンク


▼ フォローする