goat ‐‐Review‐‐

NEW GAMES

NEW GAMES(2013)

 狂うクルーのAKKUN(SAX)をメンバーに迎え、バンド名義もTalking Dead Goats”45から”goat”に改めての1stフルアルバム。かつては、STIFF SLACKからミニアルバム、AUCANとのスプリット作もリリースしている実力派である。

 彼等に関しては、ちょうど名義が変わる前の最後のライヴをZsとの来日公演にて見ているんだけど、執拗なまでの無機質なミニマル・ビートに、持っていかれた記憶は強い。延長戦上へと続いているだろう本作も、まるで単色の絵の具を塗り重ねたように簡素な色味を持ち、ひたすらにストイックで実験的なアヴァン・ミュージックである。4曲で40分というトラックの切れ目はあるものの、曲全体を覆う大きなグルーヴがあり、ミクロレベルでの徹底した構築が成されているといえそう。

 初期のBattlesやにせんねんもんだいのような徹底したミニマル・ミュージックが根底にあり、ギター、ベース、ドラム、サックスによる緊迫感に満ちたアンサンブルが脅威的なグルーヴで摩訶不思議な快楽の渦に放り込む。その全ての楽器がリズムに徹しているようにも聴こえるし、微細な変化をもたらしながら快楽指数を高めていく。時折、GANG GANG DANCEのように民族音楽風のビートを感じさせることもあるし、Shellacのような硬質な音とヒリヒリとした感覚やZsのようなエクスペリメンタルな展開をも有している。やがて享楽的にすら感じられるリズムの洪水は圧巻で、あるようで無かったようなラインを攻める本作は、クセになる1枚かと思う。DISK UNION限定特典のLIVE音源(#4「std」のライヴ・バージョン)も非常に強烈。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でGrumble Monsterをフォローしよう!

スポンサーリンク


▼ フォローする