Hudson Mohawke ‐‐Review‐‐

7歳でレイヴの洗礼を受け、10歳で初のミックス・テープを作り、12歳でプレステのみで曲作りをスタート。14歳でターンテーブルの世界大会で史上最年少チャンピオンに輝いた実力派エレクトロニカ/クラブ/ヒップホップ・アーティスト。FLYING LOTUSに続く、WARPの未来を担う超大注目新人として注目を集めている。09年にはエレクトラグライドで初来日を果たし、2010年にはサマーソニックで再来日し、大歓声を浴びた。


Butter [解説・ボーナストラック付き国内盤]

Butter(2009)

 フライング・ロータスと共にWARPの次世代を担うという期待を受けている若手ビート・メイカー、ハドソン・モホーク(本名:ロス・バーチャード)の1stアルバム。そのサウンドはプレフューズ73やフライング・ロータスのようにヒップホップやエレクトロニカのビートを巧みに融合させ、キラキラとした光沢あるシンセと可愛いらしいメロディを細やかに織り込みながら、聴き手を煽っていく。それがまたおもちゃ箱をひっくり返しかのようにアイデア満載で、次世代のビート・クリエイターと呼ばれる所以を示している。多彩なビートとゲーム音楽のような電子音が縦横無尽に暴れ、緻密なエディットのもとであわただしく展開を変えていく様はもちろん圧巻だが、フレッシュな煌めきとメロディの甘さに惹かれていく要素は高い。

 もちろん、快楽のツボをずっと押しつづけてるかのような昂揚感とジブリにも似たドリーミーさが共存し合っているのも大変良いと個人的には思う。それがエイフェス・ツインのようなぶっ壊れた感もさらし、スクエアプッシャーをも髣髴とさせる部分がある。共振している部分が多いのはフライング・ロータスであるが、彼のビートよりももっと親しみで可愛げがある所が支持されている理由になっているのではなかろうか。選び抜いた音のひとつひとつによる独特の煌びやかさをもったハーモニーもまた特徴的。何曲かでヴォーカルをフィーチャした曲があって、クールな抑性が効いたヒップホップからソウルフルな女性の歌ものまでを網羅しているのも、いい意味でリスナーの敷居を広げる結果に繋がっている。

 豊かなセンスで育まれた本作は、間口の広いクラブ・ミュージックといえるのでないかと思う。個人的には、美しいうわもののにグルーヴィなリズムが駆ける#5やファンキーなヴォーカルと電子音の融合が見事な#11が特にお気に入りの曲。

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