Inventions ‐‐Review‐‐

EluviumのMatthew CooperとExplosions in the SkyのギタリストMark T. Smithによるコラボ・プロジェクト。両者ともに本体で培ったものを実験的アンビエントへと還元させ、安らぎの時間を聴き手に提供する。


Inventions

Inventions(2014)

 EluviumのMatthew CooperとExplosions in the SkyのギタリストMark T. Smithによるプロジェクトの1stアルバム。リリースはもちろん、Temporary Residenceからである。Eluviumが昨年リリースしたアルバム『Nightmare Ending』にMark T. Smithが1曲参加したことから、このコラボレーションへと発展したとか。

 そんなポストロックの賢者クラスの才人2名が集まっての本作であるが、ある程度は予想された着地点であるアンビエント寄りのエレクトロニカに仕上がっており、Hammock級の優しさに浸れる一枚だ。電子音を基調としたこのデリケートな音響意匠は、Eluviumの方が主導で制作された感は強いが、Markの方もエフェクティヴなギターを中心に加勢して、心地よいサウンドを造形している。柔和なエレクトロ・サウンドと時折入る女性コーラスが夢見心地なまどろみへと誘う#2「Flood Poems」、Balam Acab等を思わせる憂いを帯びた深い残響が響きわたる#3「Entity」という2曲で早々と聴き手を納得させてしまう。有機的なハーモニー、アブストラクトな揺らぎと十分に魅力的だ。

 Bathから歌を抜いた様なポップなエレクトロニカ#5「Peaceable Child」、アニコレのような昂揚感と祝祭感に包まれる#6「Sun Locations / Sun Coda」と後半では実験的な面も出てくる。それでいてやはり聴き心地良くまとめてくる辺りは流石であり、多くの電子音響ファンの胸に響くことだろう。EluviumとEITS、どちらかといえばEluviumのファン向けかなあという気はしますけどね。

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