V.A. / 5way Split ‐‐Review‐‐

5waysplit

Five Way Split(2012)

 keep it together/MEAT CUBE LABELからの共同リリースとなる、日本のハードコア・バンド5組を収録したスプリット作品。リリースはカセット・テープのみとなっている。収録バンドは順に、Blue Friend(2曲)、From Ten To Nine(1曲)、Cofun(2曲)、kanataharuka(3曲)、None But Air(2曲)で全10曲。新世代のハードコアが本作のテーマのひとつになっていると思うが、収録されているバンドはハードコアを基盤にしているものの、これからを期待させる各自のクオリティを持つ。

 まずは、トップバッターのBlue Friendがソリッドなポストハードコアを叩きつける。La QuieteやLoma Prieta等を髣髴とさせるような蒼く迸る激情サウンドは、聴き応え十分。続くFrom Ten To Nineは1曲のみの収録ながら、緊張感に満ちた不穏なインスト(Slintっぽいかな?)を鳴らしており、今回の5バンドの中では特に異質かも。本作の暗のトーンを一身に担っているというか。大阪のエモーティヴ・ハードコアのCofunは、激情ハードコア#4と哀愁を帯びたミッドテンポの#5という対照的な2曲で意表を突いてきておもしろい。Voが若いなあという印象はあるけど、今だからこその勢いと熱情がこもった絶叫は、確かな熱さがある。

 最多の3曲を提供しているkanataharukaは90’sエモとポストハードコアの混成のような感じで、一番聴きやすいかなあと思う。#8なんかは日本のインディーズ・ロックっぽいと感じるしね。個人的には、最後を飾るNone But Airが一番好みかな。美麗シューゲイズを鳴らす#9から、envyを轟音ポストロック化させた#10の流れは大きな可能性を感じさせる。

 まだまだ無名の存在であると思うが、その原石たちの輝きを感じ取れるスプリット作品といえるだろう。彼等がアンダーグラウンドの光となれることを切に願っている。こちらで全曲試聴できます。 http://meatcubelabel.bandcamp.com/album/5-way-split

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