Jawbreaker ‐‐Review‐‐

1986-1996年まで活動を続けた、アメリカのパンク~エモ・バンド。4枚の作品を残し、後のエモ系バンドに影響を及ぼしている。解散後、ヴォーカルのブレイクはJets To Brazilを結成して活躍(こちらも解散済み)。


Dear You

Dear You(1995)

 メジャー移籍作品にして、Jawbreakerの最終作品となる4thフル・アルバム。メロディック・パンク~エモを繋げる存在として、大きな功績を残した彼等。以前の作品はチェックできてないので比較はできないが、本作では蒼い焦燥感と小気味良い疾走感に、後のJets To Brazilに通ずる歌心が反映されていて、新しいJawbreakerの音像を築いているのが特徴といえそう。基本線にあるのは、パンク~ポストハードコア色の強い前のめりの楽曲であり、哀愁や枯れた趣に加え、当時のオルタナやグランジの空気感を醸し出しながら情熱的に進んでいく。かと思えば、力強いグルーヴを主体としたミドルテンポの楽曲が上手く緩急をつけ、染み渡るように心の奥底に広がる。本作を象徴する様な#3「Fireman」は何度聴いても痺れるし、包容力のある哀愁曲#4「Accident Prone」や円熟の渋さを感じさせる#11「Sluttering (May 4th)」辺りも好み。2000年代に入ってからは再発もされているが、こちらにはボーナス・トラック5曲を追加収録している。本作は、発売当時に賛否両論あり、売れ行きも芳しくなく、結果的に解散という道を辿ってしまった。ただ、現在では再評価されている事を思うと、あの時代には早すぎた作品であったのかもしれない。

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