Joan of Arc ‐‐Review‐‐

シカゴのEMOシーンにおける先駆的な存在としていまや伝説の域にあるCap’n Jazz。そのメンバーである、ティム・キンセラを中心とした不定形バンド。


Life Like

 Life Like(2011)

   前作より2年ぶりとなる11thフルアルバム。キャップン・ジャズの再結成ツアーによって、Victor Villarrealをギタリストとして迎え、さらにスティーヴ・アルビニとタッグを組んだ意欲作となっている。

 彼等の作品は最近の2~3枚しか聴いたことがないんだけど(キャップン・ジャズは聴いた事無し)、僕が聴いたことある作品ではアコースティックでゆるやかな唄ものとしての印象があった。しみじみと胸を熱くするような感じをよく覚えている。対して本作では、それらよりもソリッドな音造りでロック的ダイナミズムが感じれる作品に仕上がっていると思う。繊細で軽やかな響きのギター、風になびくような心地よいメロディ、そこに枯れた歌が泳ぐしっとりと温もりのあるサウンドは健在。やはりしみじみとした聴き応えがある。

 けれども、リズムはタイトでテクニカルなギター・フレーズを用いる事も多いので、ロックとしての強靭さと技巧を感じさせてくれる。タイトさを強める事で、バンドの持つエモーショナルが鮮やかに浮かびあがっているのが印象的だ。このライヴ感ある生々しく緊張感ある音像は、アルビニ先生の仕事っぷりが当然ながら大いに関係があることだろう。さらに付け加えれば、奇を衒ったとこはあってもストレートに響いてくるところにも惹かれる。いきなり10分超の#1で始まるのにはかなり驚かされたが、初期ポストロックにあったエモさ、バンド・アンサンブルの醍醐味が詰まった9曲40分の本作、聴き応えはバッチリ。

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