神聖かまってちゃん ‐‐Review‐‐

千葉県出身の4人組ロック・バンド。インターネットを介した破天荒な活動で話題になり、さらに一般公募枠にてサマソニ2009に出演したことで人気が加速。以降、第3回CDショップ大賞の準大賞を受賞するなどの活躍を果たし、現在も精力的に活動して音楽業界をかき回している。


ベストかまってちゃん(初回限定盤)

ベストかまってちゃん(2015)

  ロックンロールは鳴り止まない人達の初のベストアルバム。個人的な話をすると、『友達は殺してまで。』は良いアルバムだなあと感じたけど、次の2枚同時リリース作が衝撃強すぎてついていけなくなり、それ以降は作品を追っていません。久々に聴こうと思った理由は、MUSIC JAPAN出演時の『自分らしく(2015年 新録音ver)』におけるパフォーマンス。歌詞通りに歌うことなく、の子が自分らしくを貫いたアレですわ。単純に惹かれました。かつて中居くんの番組でいろいろやってのも記憶にありますけどね(笑)

 本ベスト盤は全16曲を収録。初心者に優しく時系列順に収録し、代表曲&聴きやすい曲を中心に選んでいるようなので入門編にはもってこい。聴き進めていく毎に角が取れ、洗練されていく感触はあるけど、メロディの良さと痛々しい歌詞は変わらずに核となっている。問答無用の#1「ロックンロールは鳴り止まないっ」は改めて聴いても名曲で、10年代を代表する曲と言っても差し支えないはず。

 #16「自分らしく(2015ver)」において”生き様も生き方もロックしたい”と歌っているが、不器用か計算かわからないけれどもここまで自身を楽曲に投影できることが、かまってちゃんの持つ危険な魅力だ。キーボードを効果的な緩衝材にしつつ、鋭い言葉を投げつけ、ギターを掻き鳴らす。キレイな音色で構成している割に言葉の過激さとのギャップにぶっ飛ばされる#4「夕方のピアノ」は、聴いててヤバい汗が出てくるぐらいに強烈。ここまで氏ねを無限発射しているのによく収録できたなあと(汗)。

 ポップな響きを強めた#5「美ちなる方へ」や#14「ズッ友」は軽やかな聴き心地だし、シューゲイザーちっくな#13「コンクリートの向こう側へ」、打ち込み主体の#15「ロボットノ夜」といった曲もあり、近年は音楽的な幅を広げようという意志を感じさせる。歳を重ねる毎に心境や表現したいものの変化があるようで、かまってちゃんも例外ではないということか。個人的には「ズッ友」の流れで今度は、“音もだち”とかいう恥ずかしい単語をおもしろおかしく料理してもらいたいところであるが(苦笑)。

 初回盤にはフィーチャリング・ボーカル盤と題したDISC2が付属。でんぱ組.incや上坂すみれ、榊いずみ等がゲスト参加しており、こちらの方がもしかしたら目玉かもしれない。でんぱ組の6人によって曲自体のテンションが150%ぐらいアップする「23歳の夏休み」、赤飯のヴォーカルによってアニソン感が増した「肉魔法」などを揃えている。上坂すみれ様による「笛吹き花ちゃん」がとても魅力的で素敵。tofubeatsによる「ロックンロールは鳴り止まないっ(REMIX)」まで全7曲は聴き応え十分です。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でGrumble Monsterをフォローしよう!

スポンサーリンク


▼ フォローする