Karma To Burn ‐‐Review‐‐

90年代後半から00年代初頭に活躍したアメリカ・ヴァージニアのインスト・ストーナー・メタル・トリオ。結成当初はヴォーカルありのストーナーって感じだったそうだが、名盤と謳われる『Wild Wonderful Purgatory』からはインストで勝負するバンドへとモデルチェンジ。しかしながら、その後は作品を1枚発表して解散の道を選ぶことに。だが、2009年に再結成を宣言し、その後は順調にツアーを重ねている。2010年5月には約8年ぶりとなる新作『Appalachian Incantation』を発表した。


Appalachian Incantation

Appalachian Incantation(2010)

   アメリカ・ヴァージニアのインスト・ストーナー・メタル・トリオの8年ぶりとなる復活作。ラインナップは02年の解散時と一緒だが、本作のプロデュースは元Kyussのスコット・リーダーが務めているそうな。

 彼等の作品は、一番の名作といわれる『Wild Wonderful Purgatory』のみ聴いたことがある。本作のイメージもその爆裂ヘヴィ・インストというべき大枠の中に収まっていると思う(曲名も昔と変わらず数字だし)。Fu Manchuをインスト化したというよりは、鉛色のギターや引き締まったリズムからもわかる通りにメタリックな響きが強くて硬質。さらにはアップテンポでドライヴ感が非常に強いのが特徴的。70’sらしい骨格やサイケデリックな部分もあるが、基本的にはかっちりと理知的に算段されたレールの上をメタル然とした重さを纏いながら軽快なスピードで進んで行く感じ。そのロックンロールらしいグルーヴがもたらす昂揚感が半端なく気持ちいい次第。リフが敷き詰められているわりに緩急の塗りわけも巧みで、曲によってはブルースっぽい滋味深い味わいが出ている場面もある。

 復活を力強いグルーヴ感で高らかにうたう#1、ガツンとリフが迫り来る#2はかっこいいし、金属的なグルーヴに元Kyussジョン・ガルシアがVoとして参加して艶やかな色気を与えている#5もいいアクセントして機能。その中でもストレートで開放的な#4″Forty-Six”がとてもアガる1曲。これは、かっこよいインストゥルメンタルの模範となるべき好盤である。初回盤はボーナスディスク着きの2枚組みなのだが、”Twenty”や”Thirty”といった名曲が重量感を増して再録されているのも聴き逃せない。

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