KTL ‐‐Review‐‐

SUNN O)))のStephen O’Malleyと電子音楽家Peter Rehberg(PITA)による暗黒ドローンサウンドを持ち味とするプロジェクト。


2

2(2007)

   SUNN O)))のStephen O’Malleyと電子音楽家Peter Rehbergによる大音量暗黒サウンドプロジェクト、KTLの2ndアルバム。1曲たりとて10分以下の曲は存在せず、4曲合計で71分ひたすら効果音が続く。#2に至っては27分もあり(#3は21分)、免疫のない人にはこの上ないほど退屈に感じるのできつくなる人間の方が圧倒的に多いだろう。

 そして、どれだけ業のある音楽かと思えば、シャワーのように降り注ぐコンピュータ・ノイズと歪められたギターがひたすら脳細胞を破壊していく感じで肩透かしをくらった。最初はあまりの退屈さに、眠気を誘発された・・・っが天壌無窮に続くその不気味な音にCDを止めるほどの戦慄を覚えてしまった。感情の無いその音が時計の短針を進めるに連れてゆっくりながらもだんだんとエネルギーを増幅していき、こちらの魂を滅却させる。聴いてすぐの印象でなんて事の無い効果音みたいな音楽だなと高をくくっていた自分も悪いのだが、このKTLの音楽には恐ろしい魔物が住んでいると理解できた。激しくぶつかり合う様々な音の集合体は強力で、頭痛を引き起こし吐き気をもよおそすほどのものであまりの拒絶反応に一度、本当にCDを止めてしまった(今ではも慣れたが)。Neurosisを聴いた時も鬼気迫るような恐ろしさを覚えたものだが、KTLは感情が感じられないぶん、余計に恐い音楽だ。その美しい響きを持つ轟音に芸術だという声もファンからは聴こえてきそうだが、これは自分にしてみたら恐怖のインストミュージックです

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