LAGITAGIDA –Review–

ex-マヒルノの大竹康範と河野岳人を中心に結成された超絶インストゥルメンタル・トリオ


CaterpiRhythm

CaterpiRhythm(2011)

   “プログレッシヴでアヴァンギャルドでオルタナティヴ、そしてどこまでもロック。突然変異的に産み落とされた新種の超攻撃型爆音インストロック” もうこの説明分だけで事足りる。ex-マヒルノのメンバーを中心としたこの3人組が掻き鳴らす超絶的なインストゥルメンタルに茫然自失。

 70’sロック~プログレ的な音像に独特の日本語詩を重ねながら構築した独創的なサウンドでマニアックなファンをうならせたマヒルノ(フジロックのルーキー・ステージがとても印象的だった)、さらにはギタリスト・大竹が別でやってるツインギター/ドラム編成のこちらもプログレッシヴな超攻撃型インストのsajjanuと共振しつつも、このLAGITAGIDAでは”ハードロック+マスロック”といえる音楽で、ギターを驚くほど弾き倒している。泣きのギターから凄まじいギターソロ、速弾きまで空間を埋め尽くすように掻き鳴らしており、ギターが雄弁に語るアルバムとなっているのだ。

 もちろんリズム隊も負けじと凄い。変拍子もなんのそのでまるで先読みできない展開を柔軟に強靭に支えている。さらにはSchool Food Punishmentのメンバーが鍵盤のサポートで参加。添えられるキーボードが美しい響きをもたらし、ギターも剛だけに留まらない柔軟で叙情的な旋律を奏でており、本当に変幻自在な音楽を造形している。この難解で緻密な構成力からはフランク・ザッパやキング・クリムゾン、イエスという辺りのバンドが聴いていると浮かんでくる人は多いと思う。さらには最近のBattlesともリンクしたユーモアも示す。Tera MelosとかSleeping People辺りも思い浮かぶテクニカルなサウンドけど、LAGITAGIDAは精微にメロディアスさも組みこんでいる。また、それでいて数々のフレーズからは”和”という要素も重んじているのも不思議と伝わってくる。

 恐ろしいほどにスリリングな展開に次ぐ展開、それを可能にする卓越したテクニック、肉体的な躍動感かるくる圧倒的な昂揚。名刺代わりというにはもったいない5曲27分は、怒涛の音符の雨嵐。全編に渡って驚くほどの刺激に満ちている。あまりにも鮮烈な初作だ。

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