Milankuのベース/ヴォーカルを擁するカナダ・モントリオールの4人組。重厚でダークなポスト・ハードコアを極寒のモントリオールから世界に向けて発信中。
Exil(2012)
Milankuのベース/ヴォーカルを擁するカナダ・モントリオールの4人組のEP作品。バンドの核となる部分にMilankuのメンバーを擁しているために、聴いた感触は非常に近いものを感じる人が多いだろう。胸を打つ哀切のメロディ、泣き叫ぶかのようなヴォーカルもまんまだ。ミドルテンポでじわじわと上昇し続けていくアプローチも共通であるが、Le Krakenの場合はコンパクトな尺(2~4分台)の中に、Milankuばりのドラマ性を詰め込んでいる。大地を蹴りあげるリズムと感情のこもった咆哮でモントリオールの極寒を吹き飛ばす#3「Erratum」なんて、2分半も無いのに尋常じゃない説得力をもつ。もはやコンパクトなMilankuとしか言えない#4「Arbore Essence」にしても感動的な1曲だし、美しいメロディとクライマックスに光差す展開が印象的な表題曲#5「Exil」はenvyがやっててもおかしくない。ただ、その中でLe Krakenはハードコア色を強めていて、モノクロの色彩感、ソリッドで攻撃的な要素はこちらの方に軍配が上がる。その象徴となるテンポ速めの#1「Exuberance」は、このバンドが突き詰めていく部分が詰まっていると思う。Milanku好きならずポストハードコア、ポストメタル好きはチェックして欲しい一枚だ。
LPとテープで販売中(僕は3LAでテープ購入)。また、Bandcampで聴けます。
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