Lifetime ‐‐Review‐‐

1990-1997年まで活動を続けた、ニュージャージーのハードコア・バンド。当時としては革命的であったエモーショナルかつメロディックなハードコアを掻き鳴らし、後進に大きな道を作ったとして知られる存在だ。2005年に復活。


Hello Bastards

Hello Bastards(1995)

 90年代ハードコアの重要バンドのひとつ、Lifetimeの1995年リリースの2ndアルバムである。リリースはかのJade Treeから。世はグランジからミクスチャーへと変遷を辿っていきつつある中で、彼等はハードコアに以降のエモに連なっていく流れを組み込んだバンドとして名を馳せることになる。初期衝動と勢い、それは猛烈な立ち上がりで蹴散らす#1「Daneurysm」からも明らかだが、メロディックなフックがやたらと設けられていることに驚かされた。#3「Anchor」が顕著であるが、哀愁あるパンクとしての味わいもある。また、後のエモにも影響を与えたと言われるしゃがれた歌声とメロディも特徴的だ。渋いオルタナ系のハードコアを響かせる#2「Rodeo Clown」における叙情的なギターは耳を引くし、ミドルテンポで捲し立てる#4「I’m Not Calling You」は男の汗臭さと切ない哀愁を垂れ流す。直情的でアグレッシヴなハードコアが基本線にあるとはいえ、爽快ともいえるぐらいに晴れやかでメロディックな情緒が盛り込まれている。それは計算というよりは、不器用で真っすぐだったからこその結果だろう。Huskar Duのカバー#8「It’s Not Funny Anymore」以降もぶっ飛ばしつづける23分は、20年近く経った今なお鮮烈なのである。

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