Loathus ‐‐Review‐‐

ベルギーの3人組激情ハードコアバンド。人類、社会、及び自身といった重いテーマを掲げるハードコアで一部メディアから称賛を受けている存在である。


loathus

Loathus(2009)

 一部のメディアより、”ベルギーにおいて最も期待されるハードコアバンド”として高い評価を受けたLoathusの30枚のみ自主制作された作品の正式リリース盤。日本ではTokyo Jupiterより発売となった。”社会の腐敗、不信用、および偏執病の時代に対処するべく記録された全5曲”との事だが、コープス・ペイントを施した彼等のヴィジュアルと性急に畳みかける激しいサウンドからは、社会を変革しようとせん心意気を感じさせる(コンセプト云々は頭の弱い自分には、よくわからないけど)。顔を白塗りしていても音の方は、アグレッション値の高い激情ハードコアでA DAY IN BLACK AND WHITE、FUNERAL DINER、ISIS等に影響を受けたというもの。ポストロック的なメロディを重ねたり、悲壮と退廃で覆われたムードの中で光を見出していくように進んだりするが、それらを巻きあげながら激情的にバースト。渦巻く混沌の中へとドラマティックに昇華していく。悲痛な絶叫、轟音を響かせるギターが鳴り響き、さらには社会への憎悪を存分に込める事でサウンドに迫真性をもたせている。#1では悲しげな表情と悲壮感ある雰囲気の中でキレのある暴力的なまでのアグレッションを聴かせ、#2はheaven in her arms辺りを思わせるサウンドが爆発。3分にも満たない短尺の#3、#5も攻撃的なアンサンブルを聴かせるので威力は高い。5曲23分とボリューム的には物足りないが、この激音と熱量で攻撃を仕掛けてくるので芯から必要以上に熱くさせられると思う。意気込み十分の作品である。

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