Memory Tapes ‐‐Review‐‐

ニュー・ジャージーを拠点とするDavye Hawkのソロ・プロジェクト。インディ・ロック~チルウェイヴ系の音楽で人気。


Player Piano

Player Piano(2011)

   約2年ぶりとなる2ndアルバム。リリースはTORO Y MOIを送り出したNYのCARPARKより。彼もチルウェイヴという括りで語られる存在だけども、前作に比べると軽やかでソフトな唄ものが増えたのが印象的。また、ギターの割合が随分と増してバンド感もこれまで以上に感じられる。

 前作ではチルウェイヴ孵化前といったシンセ・ポップやディスコ風味の軽快なダンストラックが多かったんだけど、本作におけるポップへの振れ具合には驚かされた。ニューウェイヴとエレクトロニカにヒントを得たシンセ・ワークや軽やかに躍動するリズム、淡い歌声だったりを軸にした組み立ては変わってないけど、メロウな楽曲の数々に彼の意識の違いが見て取れる。ドリーム・ポップに近い感じかな。やっぱりチルウェイヴの括りで語る感じのサウンドではないとは思うんだけど、80’sエレポップにも通ずるような懐かしいメロウさは親しみやすい。それが巧みな音響の使い方で現代的にアップデートされている印象。また曲調も幅広くて、心地よい浮遊感やドリーミーな音色の数々には惹かれてしまう。彼なりの成長を示した浮遊感とポップが貫かれた#2やオリエンタルなメロディと優しい電子音の意匠が鼓膜をくすぐる#5は優秀だし、#11におけるユーモラスな音響の使い方と躍動感など聴いてて面白い。静かな旋律の上をとても感傷的な唄が泳ぐ#9にも彼の進化が聴き取れる。

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