Memoryhouse ‐‐Review‐‐

カナダ・トロントのドリーム・ポップ・男女デュオ。1stアルバムはSUB POPからリリースされている。


Slideshow Effect

Slideshow Effect(2012)

   SUB POPよりリリースされた1stアルバム。2年前に発売されたEPではチルウェイヴを意識したような霞がかった淡い音響を築いていたらしいけど、本作ではその面影を残しつつもっとバンドサウンドに軸足を置いている感じか。まどろむようなリバーブと心地よい残響、そして浮遊感。ユニットの核となっている女性ヴォーカルは清らかで包容力があり、曲によってはピアノやストリングス、グロッケンが華を添える。柔らかなアコギの音を中心に素朴でフォーキーな要素も溶け込ませており、儚げでノスタルジックな感傷を持った楽曲群は優しく胸に響くことだろう。バンドとしての特徴が出てるのは#1や#3や#10のような幻想の中へと連れだしてくれるようなしっとりとした楽曲になると思う。前述したようにチルウェイヴからの影響を垣間見せつつも、コクトー・ツインズを思わせる繊細な音の調べに甘い女性ヴォーカルが、心地よいまどろみを提供してくれる。#2のように爽快でアップテンポな曲には驚かされるが、全体的には静かな趣。SUB POPというよりは4ADっぽいでしょう。ゆったりとした女性の歌ものといった印象で普遍的な良さがある。清冽としたピアノに重なる儚げなギターと唄が印象的な#9から幽玄な美を貫く#10というラストの流れも印象的だ。

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