Merry Go Round ‐‐Review‐‐

1991年から2004年まで活動を続けた、名古屋のヴィジュアル系ロック・バンド。初期・黒夢から受け継がれた耽美で猟奇的な音世界で、後世に影響を与えた。『-“S”-』や『幻覚α派』などの作品を世に送り出している。


 

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-“S”-(1996)

  名古屋のヴィジュアル系バンドとして、今でも根強く支持されている4人組(本作発表時)の1stミニアルバム。黒夢から受け継がれたダークな耽美性、狂った猟奇性の同居した彼等の音楽は、異種な輝きを放った。ピー音が入ってしまうほどグロテスクな描写が目立つ日本語詞、複雑なリズムに支えられてのマニアックな展開は聴き手を病み/闇に取りこんでいくもの。ヴィジュ臭い妖しくダークな疾走曲#2「禁じられた遊び」や#3「実験体」、完全に頭のネジが飛んでる#4「ラ・リ・ル・レ・ロ」と服用方法に気をつけないと危険が付き纏う曲が揃う。ゴシックやヒステリックな色合いは濃く、Vo.真の初期・清春を思わせる歌唱法/パフォーマンスも心に負を送りつけてくるかのようだ。メロディアスな曲なのに暗鬱度が高い#6「桜の満開の木の下で」は救いがなく、淡々と絶望を綴る約12分のラスト曲#7「毒蟲」も雰囲気ものなどではない決して無い濃い世界観を打ち立てる。メリゴの特異性を存分に物語るには十分な作品であり、イタイケな少年少女達にはもちろんだが、成人達にもあまりにも病的で毒性が強い。初期のDir en greyや密室系にも影響を与えてそうだし、ヴィジュアル界隈に残るダークな作品であると思う。間違っても真夜中に部屋の片隅で体育座りして本作を聴いてはいけない。

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