METZ ‐‐Review‐‐

カナダ・トロントのオルタナティヴ・スリーピース。かつてのSub Popを蘇らせたかのようなグランジ~オルタナ系の爆音疾走サウンドで人気で注目を集める。2015年5月には2ndアルバム『Ⅱ』をリリース。


II

Ⅱ(2015)

  カナダ・トロントのスリーピース・バンドの約3年ぶりとなる2ndフルアルバム。本作で初聴。前作に引き続いてSub Popからリリースされており、エンジニアにHolyfuckのGraham Walshが参加している。とにかく良いと思うのが、凶暴な喧騒とアクセルをかなり踏み込んだスピード感。オーソドックスなヴォーカル&ギター、ベース、ドラムという編成でグランジ~ポストパンク色が強いのが特徴であり、印象としては一昔前のSub Pop的サウンドを甦らせているかのようだ。穏やかという言葉に無縁そうなヴォーカルが乱雑に言葉を放ち、エフェクトで歪ませまくったギターはひたすらにノイジー。変にメロディを入れる小細工はせず、刺々しくやかましいのを貫いている。そこからは、Jesus LizardやUnsane、Queens of the Stone Ageのような感触を覚えたりも。ライヴ映像を見ると文系青年たちのヤケクソ感が強いけど、#2「The Swimmer」のスパークぶりは痛快の言葉しか無い。そして、ねっとり感強めのヘヴィなミドル・チューン#3「Spit You Out」や#8「Wait in Line」で横殴りのグルーヴが襲い掛かる。華麗なんて言葉はいらないと訴えるかのような全10曲約30分は常に刺激的で、大きなドラム缶が坂からこちらに向かって転がってくるスリルあり。こういう作品を聴いていると、ロックを卒業できそうにねえと痛感する(笑)。

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